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産業用インクジェットプリンターは、機種によって印字できる文字の高さ、印字幅、行数が異なります。日付を1行印字できればよい工程と、品名・ロット番号・二次元コードをまとめて印字したい工程では、必要なヘッド構成や印字領域が変わります。
選定時に「大きな文字を印字したい」「3行程度必要」とだけ伝えると、設置後に文字が入り切らない、想定より小さくて読みにくいといった問題が起こりかねません。本ページでは、印字内容を寸法とレイアウトに置き換え、適した機種を比較する方法を解説します。
| 項目 | 意味 | 選定時の確認点 |
|---|---|---|
| 文字高さ | 1文字の縦方向の大きさ | 表示面の大きさ、視認距離、社内基準に合うか |
| 文字幅 | 1文字の横方向の大きさ | 文字数を並べたときに表示面へ収まるか |
| 印字高さ | 複数行やコードを含む印字全体の高さ | ヘッドの印字可能高さと対象物の有効面に収まるか |
| 印字幅 | 搬送方向に使う印字全体の長さ | 製品長、搬送速度、次の製品までの間隔に収まるか |
| 印字領域 | 対象物上で使用できる縦横の範囲 | シール、段差、曲面、シール代を避けられるか |
カタログの「印字高さ」は、必ずしも1文字をその高さで印字できることだけを意味しません。複数行を配置した場合の総高さや、ヘッドを連結した場合の範囲など、メーカーによって表記方法が異なるため、希望レイアウトを提示して確認することが大切です。
賞味期限、製造年月日、ロット番号、品名、工場記号、シリアル番号など、毎回必要な情報を列挙します。文字だけでなく、ロゴ、バーコード、QRコード、DataMatrixの有無も分けて整理してください。
現在の代表的な製品だけでなく、最も長い品名やロット番号を基準にします。可変データは桁数が増える可能性も確認し、最大文字数でレイアウトを作成します。
2行や3行で印字する場合、行間も印字高さに含まれます。各行の文字高さを変える場合や、文字列の横にコードを配置する場合は、単純な行数だけでは判断できません。
パッケージ全面が印字可能とは限りません。シール部、折り目、リブ、段差、既存デザイン、法定表示欄との重なりを避け、実際に使える縦横寸法を測ります。
作業者が近距離で確認する文字と、物流現場で離れた位置から読む文字では、適切な大きさが異なります。カメラやスキャナーで読み取る場合は、コードのセルサイズや余白も含めた検証が必要です。
日付やロット番号などを比較的小さく印字する用途では、CIJやTIJなどが候補になります。ただし、対象物の材質、ライン速度、必要な密着性、インクの乾燥性によって適した方式は変わります。
外装箱、建材、大型製品などへ大きく印字する用途では、ラージキャラクター対応機やピエゾDODなどを検討します。印字高さだけでなく、ノズル構成、必要な印字距離、段ボールの吸収性も確認します。
文字列とバーコード・二次元コードを同じ面へ配置する場合、コードの読み取りに必要なサイズと余白を先に確保します。残った領域へ文字を配置し、最大ライン速度でもコード品質を維持できるかテストします。
選定段階では、紙に原寸で出力して対象物へ当てるだけでも、文字の大きさや配置の問題を発見できます。ただし、インクのにじみやドットの見え方は素材によって変わるため、最終判断には実機によるサンプル印字が必要です。
| 失敗例 | 原因 | 対策 |
|---|---|---|
| 最大文字数が入らない | 短い品名やロットだけで確認した | 最長データでレイアウトと速度を確認する |
| 複数行にすると文字が小さすぎる | 行間を含む総印字高さを見ていない | 原寸サンプルで文字高さと行間を確認する |
| コードが読み取れない | 表示面へ収めるため過度に縮小した | 必要なセルサイズと余白を優先して設計する |
| 印字が段差へかかる | 図面上の外形だけで判断した | 実物で有効な平面範囲を測定する |
| 増産後に印字し切れない | 印字幅と搬送速度の関係を確認していない | 将来の最大速度で印字テストを行う |
行数が多いだけでは判断できません。限られた印字高さへ多くの行を配置すると、1文字が小さくなることがあります。必要な文字高さを保った状態で、希望する行数が入るか確認してください。
印字領域へ収まっても、目視やカメラで読み取れなければ運用できません。また、文字列が長くなると高速ラインで印字時間が不足する場合があります。最大文字数と最大速度を組み合わせて検証します。
解像度は重要ですが、インクのにじみ、対象物の表面、印字距離、振動などにも左右されます。解像度の数値だけでなく、実物サンプルの視認性で判断します。
印字サイズから産業用インクジェットプリンターを選ぶには、文字高さだけでなく、最大文字数、行数、行間、コード、余白を含む印字全体の縦横寸法を明確にすることが重要です。最長データを使った原寸レイアウトを作り、実際の対象物と最大ライン速度で確認すると、導入後のレイアウト不足を防ぎやすくなります。
大量生産する食品や日用品、工業用製品へ消費期限やロット番号、バーコードなどを印字する産業用インクジェットプリンター。
既に導入しているプリンターの老朽化で故障頻度が上がった、印字品質の向上が必要になった、生産ラインのスピードアップに対応しなければならないなど、企業に応じて課題は様々です。ここでは、解決したい課題に合わせて、おすすめの産業用インクジェットプリンターをご紹介します。
大規模工場の
生産性アップなら
KGK JET CCS7000
(メーカー:紀州技研工業)
引用元:紀州技研工業
https://www.kishugiken.co.jp/product/ccs/
生産性アップにつながる理由
定期的なメンテナンス
コスト削減なら
Gravis UX2-D160J
(メーカー:日立産機システム)
引用元:日立産機システム
https://www.hitachi-ies.co.jp/products/marking/ijp/
コスト削減につながる理由
寒冷地域で印字不良の
頻度を減らすなら
ドミノAxシリーズ Ax150i
(メーカー:ブラザーインダストリアルプリンティング)
引用元:ブラザーインダストリアルプリンティング
https://bipj.brother.co.jp/printer/printer-1004/
印刷不良を減らす理由