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印字サイズ・文字数・行数から選ぶ産業用インクジェットプリンター

公開日: |最終更新日時:

産業用インクジェットプリンターは、機種によって印字できる文字の高さ、印字幅、行数が異なります。日付を1行印字できればよい工程と、品名・ロット番号・二次元コードをまとめて印字したい工程では、必要なヘッド構成や印字領域が変わります。

選定時に「大きな文字を印字したい」「3行程度必要」とだけ伝えると、設置後に文字が入り切らない、想定より小さくて読みにくいといった問題が起こりかねません。本ページでは、印字内容を寸法とレイアウトに置き換え、適した機種を比較する方法を解説します。

最初に区別したい文字サイズと印字領域

項目意味選定時の確認点
文字高さ1文字の縦方向の大きさ表示面の大きさ、視認距離、社内基準に合うか
文字幅1文字の横方向の大きさ文字数を並べたときに表示面へ収まるか
印字高さ複数行やコードを含む印字全体の高さヘッドの印字可能高さと対象物の有効面に収まるか
印字幅搬送方向に使う印字全体の長さ製品長、搬送速度、次の製品までの間隔に収まるか
印字領域対象物上で使用できる縦横の範囲シール、段差、曲面、シール代を避けられるか

カタログの「印字高さ」は、必ずしも1文字をその高さで印字できることだけを意味しません。複数行を配置した場合の総高さや、ヘッドを連結した場合の範囲など、メーカーによって表記方法が異なるため、希望レイアウトを提示して確認することが大切です。

印字内容を整理する5つの項目

1.必ず印字する情報

賞味期限、製造年月日、ロット番号、品名、工場記号、シリアル番号など、毎回必要な情報を列挙します。文字だけでなく、ロゴ、バーコード、QRコード、DataMatrixの有無も分けて整理してください。

2.最大の文字数

現在の代表的な製品だけでなく、最も長い品名やロット番号を基準にします。可変データは桁数が増える可能性も確認し、最大文字数でレイアウトを作成します。

3.必要な行数

2行や3行で印字する場合、行間も印字高さに含まれます。各行の文字高さを変える場合や、文字列の横にコードを配置する場合は、単純な行数だけでは判断できません。

4.対象物上で使える範囲

パッケージ全面が印字可能とは限りません。シール部、折り目、リブ、段差、既存デザイン、法定表示欄との重なりを避け、実際に使える縦横寸法を測ります。

5.読み取る方法と距離

作業者が近距離で確認する文字と、物流現場で離れた位置から読む文字では、適切な大きさが異なります。カメラやスキャナーで読み取る場合は、コードのセルサイズや余白も含めた検証が必要です。

文字数・行数によって変わる機種選定

小文字を1~数行印字する場合

日付やロット番号などを比較的小さく印字する用途では、CIJやTIJなどが候補になります。ただし、対象物の材質、ライン速度、必要な密着性、インクの乾燥性によって適した方式は変わります。

大きな文字や広い範囲へ印字する場合

外装箱、建材、大型製品などへ大きく印字する用途では、ラージキャラクター対応機やピエゾDODなどを検討します。印字高さだけでなく、ノズル構成、必要な印字距離、段ボールの吸収性も確認します。

文字とコードを同時に印字する場合

文字列とバーコード・二次元コードを同じ面へ配置する場合、コードの読み取りに必要なサイズと余白を先に確保します。残った領域へ文字を配置し、最大ライン速度でもコード品質を維持できるかテストします。

用途に合う印字方式を比較する

希望レイアウトを作る手順

  • 1. 対象物の印字可能範囲を縦・横のmmで測る
  • 2. 固定情報と可変情報を分けて書き出す
  • 3. 最大桁数・最大文字数のデータを用意する
  • 4. 文字、行間、コード、余白を含む原寸レイアウトを作る
  • 5. 実際の対象物へ印字し、視認性と読み取り性を確認する

選定段階では、紙に原寸で出力して対象物へ当てるだけでも、文字の大きさや配置の問題を発見できます。ただし、インクのにじみやドットの見え方は素材によって変わるため、最終判断には実機によるサンプル印字が必要です。

サイズ選定で起こりやすい失敗

失敗例原因対策
最大文字数が入らない短い品名やロットだけで確認した最長データでレイアウトと速度を確認する
複数行にすると文字が小さすぎる行間を含む総印字高さを見ていない原寸サンプルで文字高さと行間を確認する
コードが読み取れない表示面へ収めるため過度に縮小した必要なセルサイズと余白を優先して設計する
印字が段差へかかる図面上の外形だけで判断した実物で有効な平面範囲を測定する
増産後に印字し切れない印字幅と搬送速度の関係を確認していない将来の最大速度で印字テストを行う

メーカーへ相談するときのチェックリスト

  • 対象物の材質、形状、寸法
  • 印字できる範囲の縦・横寸法
  • 最大文字数、最大行数、文字の希望高さ
  • バーコード・二次元コード・ロゴの有無
  • 固定データと可変データの区分
  • 通常時と最大時のライン速度
  • 印字面とヘッドの距離、距離変動
  • 目視、スキャナー、OCR・OCVなどの確認方法

実機による印字テストの進め方を見る

よくある質問

印字可能な最大行数が多い機種ほどよいですか?

行数が多いだけでは判断できません。限られた印字高さへ多くの行を配置すると、1文字が小さくなることがあります。必要な文字高さを保った状態で、希望する行数が入るか確認してください。

小さい文字なら何文字でも入れられますか?

印字領域へ収まっても、目視やカメラで読み取れなければ運用できません。また、文字列が長くなると高速ラインで印字時間が不足する場合があります。最大文字数と最大速度を組み合わせて検証します。

解像度が高ければ小さい文字も必ず鮮明になりますか?

解像度は重要ですが、インクのにじみ、対象物の表面、印字距離、振動などにも左右されます。解像度の数値だけでなく、実物サンプルの視認性で判断します。

まとめ

印字サイズから産業用インクジェットプリンターを選ぶには、文字高さだけでなく、最大文字数、行数、行間、コード、余白を含む印字全体の縦横寸法を明確にすることが重要です。最長データを使った原寸レイアウトを作り、実際の対象物と最大ライン速度で確認すると、導入後のレイアウト不足を防ぎやすくなります。

産業用インクジェットプリンターメーカーを比較する


課題解決から選ぶ!
産業用インクジェットプリンター
3選

大量生産する食品や日用品、工業用製品へ消費期限やロット番号、バーコードなどを印字する産業用インクジェットプリンター。
既に導入しているプリンターの老朽化で故障頻度が上がった、印字品質の向上が必要になった、生産ラインのスピードアップに対応しなければならないなど、企業に応じて課題は様々です。ここでは、解決したい課題に合わせて、おすすめの産業用インクジェットプリンターをご紹介します。

大規模工場の
生産性アップなら

KGK JET CCS7000
(メーカー:紀州技研工業)

KGK JET CCS7000

引用元:紀州技研工業
https://www.kishugiken.co.jp/product/ccs/

生産性アップにつながる理由

  • 産業IOTで国際標準として推奨されるプロトコル「OPC UA」の採用で、幅広い機器との連携が可能。プリンターの稼働状況を監視し、生産スケジュールの最適化やボトルネックの解消につなげられる。
  • 停止状態からわずか24秒で印字再開できるので、生産ラインのダウンタイムを抑えることができる。また本体は防塵防水規格のIP66に標準対応しているので、過酷な環境下でも安定した運用が可能。

公式HPでスペックを確認してみる

導入事例から解決した
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定期的なメンテナンス
コスト削減
なら

Gravis UX2-D160J
(メーカー:日立産機システム)

Gravis UX2-D160J

引用元:日立産機システム
https://www.hitachi-ies.co.jp/products/marking/ijp/

コスト削減につながる理由

  • マーキング工程でプリンターを使用する製造ラインでは、長期間の使用によるノズルの詰まりなどのトラブルも発生。日立産機システムのプリンターを選ぶことで、定期点検や機械診断の定額制保守契約でラインを止めない対策を取ることができる。
  • プリンターの休止時にインク経路の詰まりを予防する機能があるため、定期的なインク噴出と循環運転をし、インク詰まりを低減してくれる。

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寒冷地域で印字不良の
頻度を減らすなら

ドミノAxシリーズ Ax150i
(メーカー:ブラザーインダストリアルプリンティング)

ドミノAxシリーズ Ax150i

引用元:ブラザーインダストリアルプリンティング
https://bipj.brother.co.jp/printer/printer-1004/

印刷不良を減らす理由

  • 気温が低下すると、インクが固くなりインクの濃度が上がる。それによってインク粒の大きさを手動で調整し印字不良をなくす作業が必要。しかし、プリントヘッドにヒーターを搭載できるドミノAxシリーズならプリンター立ち上げ時もスムーズ。
  • 印字開始や停止の際にノズルを開閉する仕組みで外部からの空気を遮断。これによってインクが空気に触れてしまい、ノズルが詰まることがないよう設計。

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開発機種・拠点の多さから探す!産業用インクジェットプリンター おすすめメーカー会社3選