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製造現場において、日付やロット番号、バーコードなどの印字ミスは、製品回収(リコール)やブランドイメージの著しい低下につながる重大な問題です。そこで注目されているのが、産業用インクジェットプリンターと画像検査装置の連携です。この記事では、連携の仕組みやメリット、導入時の選び方・チェックポイントについて詳しく解説します。
産業用インクジェットプリンターと画像検査装置を組み合わせることで、印字するだけ、検査するだけでは実現できない、より確実な品質管理が可能になります。ここでは、単体導入との違いから、印字・検査を連携させる仕組みまで、具体的に解説します。
産業用インクジェットプリンターと画像検査装置を単体で導入する場合、それぞれの装置が独立して動作するため、印字と検査の工程を個別に管理する必要があります。一方、「連携」させることで、インクジェットプリンターが印字した内容を画像検査装置が自動で読み取り、文字欠けや印字ミス、位置ずれなどの異常を検出できます。さらに、検査結果に応じて印字条件の確認や不良品の排出など、後工程まで含めた自動化も可能です。つまり、単体導入が「印字」と「検査」をそれぞれ効率化するのに対し、連携では両者を一つの工程として管理し、品質の安定化と省人化を実現できる点が大きな違いです。
連携システムでは、インクジェットプリンターで印字した内容を画像検査装置が自動で検査し、その結果を後工程へ反映させます。印字・検査・不良品排出までを一連の流れとして連動させることで、作業者による確認や設定変更の負担を減らし、安定した品質管理を実現できます。主な仕組みは以下の3つです。
産業用インクジェットプリンターと画像検査装置を連携させることで、印字品質の安定化だけでなく、検査工程の効率化や省人化にもつながります。ここでは、印字と検査を一体化することで得られる主なメリットを、現場での活用効果とあわせて紹介します。
画像検査装置と連携することで、印字不良をリアルタイムで検知し、後工程への流出を防止できます。カメラで印字内容を撮影し、OCR・OCVなどで文字の欠けやかすれ、誤印字などを自動判定。不良品が発生した瞬間にアラームでラインを停止したり、NG品排出装置へ信号を送り、自動で除去したりすることが可能です。作業者による目視確認に頼らず、安定した品質管理を実現できます。
プリンターと画像検査装置を連携させることで、設定ミスによる印字不良や検査漏れを防止できます。通常、品種を切り替える際には、プリンターと検査装置それぞれで設定変更が必要ですが、連携システムではプリンター側の設定変更に合わせて、検査条件も自動で更新されます。作業員が検査パターンを手動で入力・選択する必要がなくなるため、設定忘れや選択ミスといったヒューマンエラーを抑え、ポカヨケによる安定した生産体制を構築できます。
画像検査装置で撮影した検査画像や判定履歴をサーバーに保存することで、製品ごとの検査結果を後から確認でき、トレーサビリティを強化できます。万が一、「印字がない」「文字が読めない」といったクレームが発生した場合でも、出荷時点での印字状態を画像データとして確認できます。正常な印字画像を証拠として提示できるだけでなく、発生した不具合の原因究明や、対象製品の特定にも役立ちます。
産業用インクジェットプリンターと画像検査装置を連携させることで、これまで作業員が行っていた印字状態の目視確認を自動化できます。画像検査装置が印字内容をリアルタイムで判定し、文字の欠けやかすれ、誤印字などの異常を自動検出。さらに、NG判定と連動してライン停止や不良品の排出まで自動で行えるため、作業員が一つひとつ製品を確認する必要がなくなります。検査工程の無人化・省人化を実現し、作業負担の軽減や人手不足への対応にもつながります。
産業用インクジェットプリンターと画像検査装置を連携させる際は、単に機器同士を接続できるかだけでなく、現場の運用や生産ラインとの相性を確認することが重要です。ここでは、導入後のトラブルや手戻りを防ぐために、選定時に確認しておきたい主なチェックポイントを紹介します。
プリンターと画像検査装置を連携させる際は、機器同士の通信がスムーズに行えることに加え、現場での操作性にも注目しましょう。プリンターと検査装置の操作画面がそれぞれ別になっていると、品種切り替えや設定変更のたびに複数の画面を操作する必要があり、作業が複雑になります。設定内容を自動で共有でき、直感的に操作できるシステムを選ぶことで、作業員の負担や設定ミスを減らし、効率的な運用につなげられます。
画像検査装置を選定する際は、ライン速度と検査精度を両立できる性能があるかを確認することが重要です。印字スピードに対して画像処理の計算が追いつかない場合、検査待ちによってラインが停滞する可能性があります。自社のライン搬送速度(m/分)を基準に、十分なフレームレートと判定処理速度を備えているかを確認しましょう。特にOCR機能を使用する場合は、印字内容を高速かつ正確に判定できる構成かどうかがポイントです。
導入後のトラブル対応まで考えると、メーカーのサポート体制も重要なチェックポイントです。プリンターと画像検査装置のメーカーが異なる場合、トラブルが発生した際に「どちらの機器が原因なのか」を切り分けるのが難しく、復旧に時間がかかることがあります。そのため、プリンターと検査機の双方を自社で提供しているメーカーや、機器の選定から連携・導入まで一括して対応できるメーカーを選ぶと安心です。SIerとの連携を含め、インテグレーションまで責任を持ってサポートしてくれる体制かも確認しましょう。
産業用インクジェットプリンターと画像検査装置の連携は、印字不良の検知や自動排出、省人化、トレーサビリティ強化など、さまざまなメリットがあります。導入時は、自社ラインの「印字内容」「搬送速度」「設置スペース」を整理したうえで、通信性や操作性、サポート体制も確認しましょう。メーカーの実機デモやサンプル印字・検査テストを活用し、自社の生産環境に適したシステムかを事前に見極めることが重要です。
大量生産する食品や日用品、工業用製品へ消費期限やロット番号、バーコードなどを印字する産業用インクジェットプリンター。
既に導入しているプリンターの老朽化で故障頻度が上がった、印字品質の向上が必要になった、生産ラインのスピードアップに対応しなければならないなど、企業に応じて課題は様々です。ここでは、解決したい課題に合わせて、おすすめの産業用インクジェットプリンターをご紹介します。
大規模工場の
生産性アップなら
KGK JET CCS7000
(メーカー:紀州技研工業)
引用元:紀州技研工業
https://www.kishugiken.co.jp/product/ccs/
生産性アップにつながる理由
定期的なメンテナンス
コスト削減なら
Gravis UX2-D160J
(メーカー:日立産機システム)
引用元:日立産機システム
https://www.hitachi-ies.co.jp/products/marking/ijp/
コスト削減につながる理由
寒冷地域で印字不良の
頻度を減らすなら
ドミノAxシリーズ Ax150i
(メーカー:ブラザーインダストリアルプリンティング)
引用元:ブラザーインダストリアルプリンティング
https://bipj.brother.co.jp/printer/printer-1004/
印刷不良を減らす理由