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IoT対応の産業用インクジェットプリンター

そもそもIoT機器とは?

近年の製造現場では、生産性や品質の向上、保守の効率化を目的として、さまざまな装置にIoT技術が導入されるようになってきました。IoTとは「Internet of Things(物のインターネット)」の略で、電子機器や産業機械などの「物」とネットをつなぐことで、離れた場所からでも情報を取得したり制御したりできる仕組みを指します。

最近では、IoTの技術は照明や冷蔵庫、エアコンなど身近な製品にも使われるようになってきています。たとえば、外出先からスマホで自宅のエアコンを操作したり、冷蔵庫が中身の状態を記録して通知したりする、といったことが可能になります。

IoTのメリット

IoT機器は、人が何か操作しなくても、使った情報を自動的に集めてくれるのが特徴です。このデータをもとに、企業はより便利なサービスを開発したり、製品を改良したりできます。また、機器の状態を遠くからチェックできるので、何かトラブルが起きても現場に行かずにすぐ対応でき、時間やコストの削減にもつながります。

IoT対応されている産業用インクジェットプリンターの特徴

Gravis UX2シリーズ(日立産機システム)

遠隔監視システム「FitLive」を標準で搭載している機器であり、プリンターの使用状況をリアルタイムでモニタリングすることが可能です。

たとえば、インクやフィルターといった消耗品の交換タイミングを自動的に把握し、交換時期が近づくとメールで知らせてくれます。これにより、現場でありがちな定期交換の忘れを防ぐことができ、保守の効率化と計画的な整備に貢献します。

また、FitLiveでは消耗品の残り時間や交換目安が視覚的に確認できるため、部品の手配や作業スケジュールの見通しが立てやすくなる点も特徴。そのほか、万が一プリンターに異常が発生した場合には、機器が自動的にメーカーへ警報メールを送信する仕組みも備わっており、迅速な対応が可能です。

※参照元:日立産機システム公式HP|Gravis UX2 Series
(https://www.hitachi-ies.co.jp/products/marking/ijp/ux2_fitlive2/)

リンクス 8900 PrinterNet(アルマーク)

リンクス 8900 PrinterNetは、クラウド接続機能を標準で備えており、プリンターの状態をインターネット経由でどこからでも確認できるのが特長。ネットに接続すればプリンターの状態を離れた場所から確認ができます。

さらに、必要に応じてプリンターの操作をメーカーであるアルマーク側が代行することもできるため、メーカー担当者に設定変更やトラブル対応などサポートしてもらうことも可能です。

※参照元:アルマーク公式HP|リンクス 8900 PrinterNet
(https://www.almarq.co.jp/products/inkjet-printer/linx8900/)

IoTは将来的な工場の自動化にもつながる

人材不足や生産性向上を目的に、注目されている「スマートファクトリー」。その中核を担うのがIoT技術です。

産業用インクジェットプリンターのような装置にIoTを導入すると、その稼働状況や品質に関するデータをセンサーでリアルタイムにモニタリングできるようになります。

たとえば、印字のズレやインク濃度の変化といった品質パラメータを常時チェックし、それらのデータをAIが分析することで、不良の兆候を早期に発見することができます。これにより、人の目では見逃しやすい異常にも素早く対応でき、不良品の発生を未然に防ぐことが可能になるでしょう。

また、AIの機械学習やロボティクス技術と組み合わせれば、生産計画の最適化や在庫の自動管理、設備の予知保全といった高度な自動化も目指せるでしょう。これらは、将来的な工場全体の自動化体制の構築につながる重要なステップとなります。

もっとも、すべてを一度に導入するのはコストや運用リスクの面で大きな負担となります。まずは一部の工程や効果が見込める分野から小さく始めて、段階的に展開していく「スモールスタート」で始めると良いでしょう。


課題解決から選ぶ!
産業用インクジェットプリンター
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大量生産する食品や日用品、工業用製品へ消費期限やロット番号、バーコードなどを印字する産業用インクジェットプリンター。
既に導入しているプリンターの老朽化で故障頻度が上がった、印字品質の向上が必要になった、生産ラインのスピードアップに対応しなければならないなど、企業に応じて課題は様々です。ここでは、解決したい課題に合わせて、おすすめの産業用インクジェットプリンターをご紹介します。

大規模工場
生産性アップなら

KGK JET CCS7000
(メーカー:紀州技研工業)

KGK JET CCS7000

引用元:紀州技研工業
https://www.kishugiken.co.jp/product/ccs/

生産性アップにつながる理由

  • 産業IOTで国際標準として推奨されるプロトコル「OPC UA」の採用で、幅広い機器との連携が可能。プリンターの稼働状況を監視し、生産スケジュールの最適化やボトルネックの解消につなげられる。
  • 停止状態からわずか24秒で印字再開できるので、生産ラインのダウンタイムを抑えることができる。また本体は防塵防水規格のIP66に標準対応しているので、過酷な環境下でも安定した運用が可能。

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導入事例から解決した
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定期的メンテナンス
コスト削減
なら

Gravis UX2-D160J
(メーカー:日立産機システム)

Gravis UX2-D160J

引用元:日立産機システム
https://www.hitachi-ies.co.jp/products/marking/ijp/

コスト削減につながる理由

  • マーキング工程でプリンターを使用する製造ラインでは、長期間の使用によるノズルの詰まりなどのトラブルも発生。日立産機システムのプリンターを選ぶことで、定期点検や機械診断の定額制保守契約でラインを止めない対策を取ることができる
  • プリンターの休止時にインク経路の詰まりを予防する機能があるため、定期的なインク噴出と循環運転をし、インク詰まりを低減してくれる。

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寒冷地域印字不良
頻度を減らすなら

ドミノAxシリーズ Ax150i
(メーカー:ブラザーインダストリアルプリンティング)

ドミノAxシリーズ Ax150i

引用元:ブラザーインダストリアルプリンティング
https://bipj.brother.co.jp/printer/printer-1004/

印刷不良を減らす理由

  • 気温が低下すると、インクが固くなりインクの濃度が上がる。それによってインク粒の大きさを手動で調整し印字不良をなくす作業が必要。しかし、プリントヘッドにヒーターを搭載できるドミノAxシリーズならプリンター立ち上げ時もスムーズ
  • 印字開始や停止の際にノズルを開閉する仕組みで外部からの空気を遮断。これによってインクが空気に触れてしまい、ノズルが詰まることがないよう設計

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開発機種・拠点の多さから探す!産業用インクジェットプリンター おすすめメーカー会社3選