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印刷と印字の違い

印刷と印字は語感が似ていますが、意味や使い方が異なります。ここでは、印刷と印字の違いについてまとめました。

印刷と印字の違いとは?

「印刷」と「印字」は対象物に対し既定のものを複製するという点では同じ意味ですが、複製する内容や工程、装置などが異なります。

まずは内容です。印刷は事前に決まった内容であるのに対し、印字は状況に応じて変わります。一般的に印刷は、商品のパッケージやチラシ、新聞など同じものを大量に複製する場合が多いです。一方印字は、製造年月日や賞味期限・消費期限など流動的に変わる文字が対象となります。

次は工程です。印刷は包装前の工程で製品の箱や袋などにあらかじめ印刷されますが、印字は製造工程中で捺印される場合が多いです。最後は装置です。一般的に印刷する装置は印刷機と呼ばれ、印字する装置は印字機と呼ばれます。印刷機はロール紙などに文字や写真を印刷しますが、印字機はすでに文字などが印刷された用紙の一部に製造年月日などを印字します。

製品への印字(パッケージ・製品へ直接印字)

包装フィルムやペットボトル、段ボール、缶詰などに加え、金属製品、ゴム製品などにも使用されています。パッケージや製品そのものに直接印字を行うため、ラベルと異なりはがれる心配がありません。

印字内容や工程、対象物の素材により使用するプリンタは異なります。「必要な時」に「必要な情報」を「必要な数だけ」表示することが可能です。

日付や製造番号・原材料表示などの印字

製品製造時に分かる情報のため、包装工程時やその前後のタイミングでプリンタにより印字を行うのが一般的です。

製品名・会社名・バーコードなどの印字

内容の変更頻度が高かったり、少量多品種で袋や箱のサイズが変わらなかったりする場合、包材を共通にして必要な内容を必要な数だけ袋や箱に直接印字します。ただし印刷に比べ、使える色や表現できる情報に制限があります。

製品への印刷(包装・袋・箱へ)

段ボールやシール、ラベル、紙袋、フィルム包装など印刷するものは身近にたくさんあります。そのほかにも雑誌や新聞、Tシャツの柄、タオルなども印刷物です。印刷は表示できる内容の自由度が高く、仕上がりも美しいという特徴があります。

賞味期限・ロット番号・製造時間の印刷

製品を製造する過程で分かる情報で、かつ内容が変わることから通常の印刷には不向きです。

原材料表示・バーコード・製品名の印刷

製品製造時にあらかじめ決まっている情報のため、一定数をまとめて印刷した方がコストは抑えられます。

ラベル貼付けについて

ラベル貼付けは形状や材質の自由度が高く、印刷や印字ではできない表現ができます。また、プリンタでは印字できない素材や凹凸や曲面への表示も可能です。ただしラベルは、予期せぬタイミングではがれてしまう心配があります。

賞味期限・ロット番号・製造時間の貼付け

ラベルとは違う場所にプリンタで印字を行うケースと、製品に貼付するラベルの一部にプリンタで日付などを印字しながら貼付するケースがあります。

原材料表示・バーコードの貼付け

内容の変更頻度が高かったり、少量多品種で袋や箱のサイズが変わらなかったりした場合には、包材を共通にしてラベルだけを製品ごとに用意することで対応可能です。

製品名・ロゴマークの貼付け

商品ラベルやPOPラベルなどを使うと製品を目立たせることができます。


課題解決から選ぶ!
産業用インクジェットプリンター
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大量生産する食品や日用品、工業用製品へ消費期限やロット番号、バーコードなどを印字する産業用インクジェットプリンター。
既に導入しているプリンターの老朽化で故障頻度が上がった、印字品質の向上が必要になった、生産ラインのスピードアップに対応しなければならないなど、企業に応じて課題は様々です。ここでは、解決したい課題に合わせて、おすすめの産業用インクジェットプリンターをご紹介します。

大規模工場
生産性アップなら

KGK JET CCS7000
(メーカー:紀州技研工業)

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引用元:紀州技研工業
https://www.kishugiken.co.jp/product/ccs/

生産性アップにつながる理由

  • 産業IOTで国際標準として推奨されるプロトコル「OPC UA」の採用で、幅広い機器との連携が可能。プリンターの稼働状況を監視し、生産スケジュールの最適化やボトルネックの解消につなげられる。
  • 停止状態からわずか24秒で印字再開できるので、生産ラインのダウンタイムを抑えることができる。また本体は防塵防水規格のIP66に標準対応しているので、過酷な環境下でも安定した運用が可能。

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定期的メンテナンス
コスト削減
なら

Gravis UX2-D160J
(メーカー:日立産機システム)

Gravis UX2-D160J

引用元:日立産機システム
https://www.hitachi-ies.co.jp/products/marking/ijp/

コスト削減につながる理由

  • マーキング工程でプリンターを使用する製造ラインでは、長期間の使用によるノズルの詰まりなどのトラブルも発生。日立産機システムのプリンターを選ぶことで、定期点検や機械診断の定額制保守契約でラインを止めない対策を取ることができる
  • プリンターの休止時にインク経路の詰まりを予防する機能があるため、定期的なインク噴出と循環運転をし、インク詰まりを低減してくれる。

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寒冷地域印字不良
頻度を減らすなら

ドミノAxシリーズ Ax150i
(メーカー:ブラザーインダストリアルプリンティング)

ドミノAxシリーズ Ax150i

引用元:ブラザーインダストリアルプリンティング
https://bipj.brother.co.jp/printer/printer-1004/

印刷不良を減らす理由

  • 気温が低下すると、インクが固くなりインクの濃度が上がる。それによってインク粒の大きさを手動で調整し印字不良をなくす作業が必要。しかし、プリントヘッドにヒーターを搭載できるドミノAxシリーズならプリンター立ち上げ時もスムーズ
  • 印字開始や停止の際にノズルを開閉する仕組みで外部からの空気を遮断。これによってインクが空気に触れてしまい、ノズルが詰まることがないよう設計

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