産業用インクジェットプリンターメーカーガイド~サンプリ~ » 産業用インクジェットプリンターの印字対象物について » ガラスに印刷したい

ガラスに印刷したい

ガラスへの印刷に適したインクの選び方を解説するとともに、ガラスに印刷できる産業用インクジェットプリンターを紹介しています。

ガラスへの印字に適したインクの選び方は?

ガラス製品はさまざまな用途に用いられています。身近なところでは、食品や飲料品の容器などがあげられるでしょう。例えば、産業用インクジェットプリンターで製造所固有記号や賞味期限、ロット番号を印刷するなどが考えられます。

このような用途の場合は、使用するインクに耐結露性・強密着性・耐熱性などを求められるケースがあります。製品によっては、結露などが発生することや強い摩擦が加わることがあるからです。あるいは、再利用できる飲料瓶の場合、印字部分を薬品で簡単に消せるインクが求められることもあります。ガラスへ印字をする場合は、用途を考えてインクを選ばなければなりません。

ガラスに印字できるプリンター

リンクス8900

アルマーク株式会社が扱っている産業用インクジェットプリンターです。クラウドに接続できるため、通信環境さえあれば場所を問わずプリンターの状態を確認できます。例えば、工場に設置しているプリンターの状態をオフィスから確認するなどが可能です。同様に、アルマーク株式会社の担当者に操作してもらうこともできます。

イラストと対話型メニューで直感的に操作できる点も見逃せません。対応しているインクの種類は28種類、印字の大きさは~13mm、印字段数は1~3段(7ドット)、解像度は中解像度です。速乾エコインク・耐アルコールインク・UVインビジブルインクなどを使用できます。

参照元:アルマーク株式会社

Gravis UXシリーズ【ツインノズルモデル】

株式会社日立産機システムが扱っている産業用インクジェットプリンターです。製品名からわかる通り、ツインノズルを採用しています。ノズル1つあたり32ドット、合計で64ドットの大文字・小文字を印刷できます。

以上の特徴を備えているため、デザインの自由度は高いといえるでしょう。2倍速印字(同社シングルノズル機(UX-D660)との比較。2段印字の場合)に対応している点も魅力です。スピードを求められる製造ラインで活躍する可能性があります。ちなみに、最大文字高さは約21mm、最高印字速度は4,592文字/秒、最大印字段数は8段となっています。

参照元:株式会社日立産機システム

ガラスの印字事例

ガラスへの印字は使用するインク選びがまず重要です。洗浄や加熱の製造工程でも消えないよう、強接着性のインクや耐アルコール性、高温耐熱性を持つインクを使用します。繰り返し使用できるリターナブルタイプのガラス瓶の場合は、一度印字した文字を消せるかも大切です。印字した文字をアルカリ洗浄で消去できるインクが求められます。

強接着性インクをガラスに印字した事例

ガラス印字事例1

※引用元:紀州技研工業株式会社
(https://www.kishugiken.co.jp/ink/ink_search/)

内容物を入れても見やすい黄色インクで印字

ガラス印字事例2

※引用元:アルマーク株式会社
(https://www.almarq.co.jp/select/target/glass/)

UVインクを使用してロット番号を印字

ガラス印字事例3

※引用元:BROTHER INDUSTRIAL PRINTING
(https://bipj.brother.co.jp/printer/substrate/glass/)

リターナブル瓶に消せるインクで印字

ガラス印字事例4

※引用元:BROTHER INDUSTRIAL PRINTING
(https://bipj.brother.co.jp/printer/substrate/glass/)

結露や水でも落ちない耐水インクを使用

ガラス印字事例5

※引用元:BROTHER INDUSTRIAL PRINTING
(https://bipj.brother.co.jp/printer/substrate/glass/)

洗浄で消せるインクで製造情報を印字

ガラス印字事例6

※引用元:BROTHER INDUSTRIAL PRINTING
(https://bipj.brother.co.jp/printer/substrate/glass/)

ガラスに適した強接着のインクで印字

ガラス印字事例7

※引用元:BROTHER INDUSTRIAL PRINTING
(https://bipj.brother.co.jp/printer/substrate/glass/)

瓶上部にロット番号と賞味期限を印字

ガラス印字事例8

※引用元:株式会社日立産機システム
(https://www.hitachi-ies.co.jp/products/marking/casestudy/index.html)

ガラスへの印字には専用のインクジェットプリンターを選ぶ

ガラスへ印字する場合、用途を考えてインクを選ばなければなりません。もちろん、ガラスに印刷できる専用の産業用インクジェットプリンターを選ぶ必要もあります。産業用インクジェットプリンターの特徴は製品で異なります。さまざまなインクに対応しているものもあれば、印字スピードを重視しているものもあります。用途や目的を考えて、製品選びを進めましょう。

【印字事例】製品・素材別で
産業用インクジェットプリンターの事例まとめ


課題解決から選ぶ!
産業用インクジェットプリンター
3

大量生産する食品や日用品、工業用製品へ消費期限やロット番号、バーコードなどを印字する産業用インクジェットプリンター。
既に導入しているプリンターの老朽化で故障頻度が上がった、印字品質の向上が必要になった、生産ラインのスピードアップに対応しなければならないなど、企業に応じて課題は様々です。ここでは、解決したい課題に合わせて、おすすめの産業用インクジェットプリンターをご紹介します。

大規模工場
生産性アップなら

KGK JET CCS7000
(メーカー:紀州技研工業)

KGK JET CCS7000

引用元:紀州技研工業
https://www.kishugiken.co.jp/product/ccs/

生産性アップにつながる理由

  • 産業IOTで国際標準として推奨されるプロトコル「OPC UA」の採用で、幅広い機器との連携が可能。プリンターの稼働状況を監視し、生産スケジュールの最適化やボトルネックの解消につなげられる。
  • 停止状態からわずか24秒で印字再開できるので、生産ラインのダウンタイムを抑えることができる。また本体は防塵防水規格のIP66に標準対応しているので、過酷な環境下でも安定した運用が可能。

公式HPでスペックを確認してみる

導入事例から解決した
課題を確認する

定期的メンテナンス
コスト削減
なら

Gravis UX2-D160J
(メーカー:日立産機システム)

Gravis UX2-D160J

引用元:日立産機システム
https://www.hitachi-ies.co.jp/products/marking/ijp/

コスト削減につながる理由

  • マーキング工程でプリンターを使用する製造ラインでは、長期間の使用によるノズルの詰まりなどのトラブルも発生。日立産機システムのプリンターを選ぶことで、定期点検や機械診断の定額制保守契約でラインを止めない対策を取ることができる
  • プリンターの休止時にインク経路の詰まりを予防する機能があるため、定期的なインク噴出と循環運転をし、インク詰まりを低減してくれる。

公式HPでスペックを確認してみる

導入事例から解決した
課題を確認する

寒冷地域印字不良
頻度を減らすなら

ドミノAxシリーズ Ax150i
(メーカー:ブラザーインダストリアルプリンティング)

ドミノAxシリーズ Ax150i

引用元:ブラザーインダストリアルプリンティング
https://bipj.brother.co.jp/printer/printer-1004/

印刷不良を減らす理由

  • 気温が低下すると、インクが固くなりインクの濃度が上がる。それによってインク粒の大きさを手動で調整し印字不良をなくす作業が必要。しかし、プリントヘッドにヒーターを搭載できるドミノAxシリーズならプリンター立ち上げ時もスムーズ
  • 印字開始や停止の際にノズルを開閉する仕組みで外部からの空気を遮断。これによってインクが空気に触れてしまい、ノズルが詰まることがないよう設計

公式HPでスペックを確認してみる

導入事例から解決した
課題を確認する

開発機種・拠点の多さから探す!産業用インクジェットプリンター おすすめメーカー会社3選