ラベラーの種類や使用時の注意点などについて、わかりやすく解説していきます。
ラベルやシールを自動あるいは半自動で剥離し、さらに被着体に貼り付けてくれる機械のことを、ラベラーといいます。「ラベル自動貼付機」「オートラベラー」「ラベリングマシン」などと呼ばれる場合もあります。
なお、ラベラーとひとくちに言っても、ラベルの貼り付けかたや印字の有無など、機械によってさまざまな違いがあります。
「台紙からラベルを剥がす」「ラベルを被着体に貼り付ける」などのプロセスを自動で行う機械です。ほかにも、多軸ロボットと連動させることでラベルを複数個所に貼り付けられるものや、装置組み込み型のものもあります。後者の場合は、用途に合わせて貼り付け方を変えることも可能です。
1枚ずつシート状にカットされているラベル、つまり「枚葉ラベル」を、ラベルホッパーやラベルマガジンなどのケースから取り出して供給し、接着剤を塗布するプロセスを経てから、ラベルを商品や被着体に貼り付けていくラベラーです。「ホッパーラベラー」と呼ばれる場合もあります。
ロール状に巻かれたラベルを一定の長さでカットして供給し、接着剤を塗布するプロセスを経てから、ラベルを商品や被着体に貼り付けていくラベラーです。ラベルをカットするプロセスよりあとの機械構成は、「ロール状のラベルを引き出すプロセス」および「引き出したロール状のラベルを切断するプロセス」を、枚葉ラベラーに加えたものであるといえます。
枚葉ラベラーだと印刷するのが難しいフィルムラベルや感熱ラベルにも対応可能であるところが特徴です。また、ロールラベラーには、全周巻きラベラーやシュリンクラベラーなどのタイプもあります。
タックラベルとは、粘着性の糊がラベルの裏面に塗られているラベルのことです。そして、タックラベラーとは、タックラベルを商品や被着体に貼り付ける際に使用するラベラーのことです。
タックラベルは、セパレート紙という台紙に貼り付けロール状に巻いて供給されます。それを繰り出すプロセス、そしてセパレート紙からラベルを剥すプロセスを経る必要があるのが特徴です。シュリンクタックラベラーと呼ばれる機械もありますが、これもタックラベラーに含まれます。
ラベルやシールを貼り付けたい商品や被着体を、手でセットしてから使用する半自動の機械のことを、半自動ラベル貼り付け機といいます。ひとつずつ手で貼り付けていく場合と比較すると、より効率的に作業を進めることができます。全自動のラベル自動貼付機だと導入にかかるコストの負担が大きすぎる、といった場合に選ばれる機械です。
手動式の装置です。必要な情報をラベルにその場で印字し、同時に商品や被着体にラベルの貼り付けを行うことができます。裏面に粘着剤が塗られているラベルを、1枚ずつ繰り出してから貼り付けます。電源を必要としないので、持ち運んで使用するのに便利です。小売店などで広く使用されています。
印刷のデザイン性の高さや手軽に使用できるところなど、さまざまなメリットをもつラベラー。ただし、あらかじめ理解しておきたい注意点もあります。
印字の内容を変更する場合には、そのたびに版を作成する必要が生じるため、コストも手間もかかります。
ラベルの素材は、紙以外に、フィルム系素材のものもあります。
耐水性や耐久性が求められる場合には、フィルム系のラベルのほうが適しています。ただし、耐久性にも限度があるため、剥がれたりマーキングが消えたりしてしまうなどの問題が起こる可能性も、ゼロではありません。特に、オイル・ガソリンが付いたり摩擦が加わったりすると、そのような問題が起こりやすくなります。
また、貼り付けスペースが限られている商品や被着体の場合には、対応可能なサイズがあるかどうか、前もって確認しておく必要があります。
ラベラーを使用する際の基本的なランニングコストは「生産数量×ラベル代」で算出できます。生産数量が増加すると、その分ランニングコストも増加していくわけです。さらに、印字の変更を頻繁に行う場合には、版換えのコストもその分かかります。
ラベルやシールを用いずに、プリンターを使って商品そのものに印字する方法もあります。産業用IJPなどで直接印字する場合、ラベルが剥がれるなどのリスクが発生しない点がメリット。また、製品製造時などに「必要な時に必要な情報を必要な分だけ」表示するのに適しているところも、直接印字の良さであるといえます。
印字内容、印字プロセス、そして商品などの素材をふまえ、適したプリンターを選択しましょう。
賞味期限・消費期限や製造日、使用期限などは、製品を製造するときに決まる情報なので、包装プロセスやその前後のタイミングでプリンターによる印字が行われる場合が多いです。
ラベルの形状や材質の自由度が比較的高いので、アイキャッチ性をもたせたい場合などには特に、ラベラーや手でラベルを貼り付けるのがおすすめです。また、プリンターで商品に直接印字するのとは異なり、凹凸や曲面への表示も可能になります。ただし、ラベルが剥がれるなどの問題が起こり得るというデメリットがあります。
なお、賞味期限・消費期限や製造日、使用期限などの日付が印刷されている商品ラベルや一括表示ラベルなどを貼り付ける際、ラベルとは異なる場所にプリンターで直接印字をする場合と、ラベルの一部にプリンターで印字しながら貼り付ける場合とがあります。
大量生産する食品や日用品、工業用製品へ消費期限やロット番号、バーコードなどを印字する産業用インクジェットプリンター。
既に導入しているプリンターの老朽化で故障頻度が上がった、印字品質の向上が必要になった、生産ラインのスピードアップに対応しなければならないなど、企業に応じて課題は様々です。ここでは、解決したい課題に合わせて、おすすめの産業用インクジェットプリンターをご紹介します。
大規模工場の
生産性アップなら
KGK JET CCS7000
(メーカー:紀州技研工業)
引用元:紀州技研工業
https://www.kishugiken.co.jp/product/ccs/
生産性アップにつながる理由
定期的なメンテナンス
コスト削減なら
Gravis UX2-D160J
(メーカー:日立産機システム)
引用元:日立産機システム
https://www.hitachi-ies.co.jp/products/marking/ijp/
コスト削減につながる理由
寒冷地域で印字不良の
頻度を減らすなら
ドミノAxシリーズ Ax150i
(メーカー:ブラザーインダストリアルプリンティング)
引用元:ブラザーインダストリアルプリンティング
https://bipj.brother.co.jp/printer/printer-1004/
印刷不良を減らす理由