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製造現場で産業用インクジェットプリンターを導入する際、どこに・どう設置するかというレイアウトが、印字精度や生産効率を大きく左右します。製品の形状や生産ラインの速度に合わせた、より適切な配置を行うことで、トラブルを防ぎ安定したマーキングが可能となります。導入前に抑えておきたいレイアウトの基礎知識を解説します。
産業用インクジェットプリンターの設置方法は、主に製品の動きとヘッドの動きの関係性により3つのパターンに分類されます。生産量や対象物のサイズに合わせて、より最適な方式を選択することが重要です。
生産ラインのコンベア上にプリンターヘッドを固定して設置する、一般的なレイアウトです。製品がコンベア上を連続移動する中で、高速かつ非接触で印字できるため、賞味期限やロット番号の印字に、より適しています。
ポイントはヘッドと製品の距離を5〜20mmの適正範囲に保つこと。またベルトの速度変化による印字の伸び縮みを防ぐため、エンコーダー(速度検出して同期させる装置)を活用してライン速度と印字タイミングを正確に一致させます。
プリンターヘッド自体をラインの進行方向に対して垂直(横方向)に移動させるレイアウトです。一度に複数の製品が並んで流れてくる場合や、建材・フィルムなど幅の広い対象物への印字に有効です。
サーボモータなどを用いてヘッドをスキャンさせるため、印字位置の柔軟な変更ができます。複雑な形状のワークや、複数箇所への印字が必要な現場でも採用される、応用力の高いレイアウトです。
既存の自動ラインに組み込むのではなく、独立した専用の小型コンベアを設置し、手作業で製品を投入・排出する方式です。
メリットは多品種小ロット生産において、ラインの切り替えコストを抑えられる点。速度変化に対応できるエンコーダー付きのテーブルを使用することで、手作業による投入でも印字品質を一定に保つことができ、半自動化による効率的な運用が実現します。
産業用インクジェットプリンターの性能を最大限に引き出すレイアウト成功のキーポイントは、安定性・安全性・メンテナンス性に集約されます。
設置時には以下の項目を確認し、印字トラブルや機械故障を未然に防ぐ設計を心がけましょう。
| 項目 | ポイント | 注意事項 |
|---|---|---|
| スペース確保 | ヘッド周囲50cm以上のクリアランス。振動防止で防振マット使用。 | 衝突防止のため製品ガイド設置 |
| 環境対策 | 粉じん・結露対策でエアーパージ・フィルタ装備。距離調整で粗面・水滴対応。 | 耐溶剤インク選択(電子部品用) |
| 配管・配線 | フレキシブルホースを支持し、ヘッド絶縁。コントローラは操作性重視で近く配置。 | フレームグランド分離不可 |
| 安全・保守 | 火気厳禁、インクSDS確認。定期点検スペース確保。 | PRTR法遵守 |
産業用インクジェットプリンターの導入において、レイアウトは単なる置き場所の問題ではありません。製品の品質管理に直結する重要な設計工程となるため、生産形態に合わせて行いましょう。
自社の生産ラインに最適な配置を検討する際は、インクの特性や法規制への理解も深めながら、実務に即したレイアウト設計が大切です。
大量生産する食品や日用品、工業用製品へ消費期限やロット番号、バーコードなどを印字する産業用インクジェットプリンター。
既に導入しているプリンターの老朽化で故障頻度が上がった、印字品質の向上が必要になった、生産ラインのスピードアップに対応しなければならないなど、企業に応じて課題は様々です。ここでは、解決したい課題に合わせて、おすすめの産業用インクジェットプリンターをご紹介します。
大規模工場の
生産性アップなら
KGK JET CCS7000
(メーカー:紀州技研工業)
引用元:紀州技研工業
https://www.kishugiken.co.jp/product/ccs/
生産性アップにつながる理由
定期的なメンテナンス
コスト削減なら
Gravis UX2-D160J
(メーカー:日立産機システム)
引用元:日立産機システム
https://www.hitachi-ies.co.jp/products/marking/ijp/
コスト削減につながる理由
寒冷地域で印字不良の
頻度を減らすなら
ドミノAxシリーズ Ax150i
(メーカー:ブラザーインダストリアルプリンティング)
引用元:ブラザーインダストリアルプリンティング
https://bipj.brother.co.jp/printer/printer-1004/
印刷不良を減らす理由