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自動車部品に印字したい

自動車部品に印字を行う際に産業用インクジェットプリンターに求められる機能や、印字に適したインクの選び方、事例などを紹介します。

どのようなプリンターが求められるのか

一口に自動車部品といってもさまざまな部品がありますから、自動車部品の印字に使う産業用インクジェットプリンターはその部品のサイズや材質、印字する内容に適した機器が求められます。また、大量の部品に印字を行わなくてはなりませんから、安定した印字ができる、生産性が高い機能も必要です。自動車部品は一つ不良品が紛れるだけで、人命に関わる大きな事故に繋がってしまいます。トレーサビリティを確保することを目的とし、マーキング・エンコーディング・検査の3要素を満たすダイレクトパーツマーキングができる産業用インクジェットプリンターを導入する企業も多いです。

自動車部品への印字に適したインクの選び方は?

自動車部品の種類によって、印字に適したインクが異なります。

例えば個装箱への印字が必要な場合は、有機溶剤ではなく人や環境に優しいアルコール系インク、暗色部品でも印字がはっきり見える印刷が必要な場合は、顔料系白インク、製造時に油が付着する可能性があるなら耐油インク、加熱される可能性がある部品なら耐熱インクなどが一般的です。また近年はコロナ禍の影響で多くの人がアルコール消毒を行っているため、アルコールがついても滲まない耐アルコールインクも導入されています。

産業用インクジェットプリンターのメーカーによって、サポートチームのサポート内容は異なるため、製品サンプルを使ってテストを行い、より適したインクを見極めましょう。

自動車部品の印字事例

自動車部品分野において印字の対象となるものには、金属部品のほか、プラスチック部品やガラス、セラミック、ゴム製品などがあります。そのため、かなりの高温で加熱したりさまざまな工業油が付着したりしても消えないタイプのインクが必要になります。また、黒色の製品に使用したときに視認性が高くなる、白色インクへの需要も高いです。

材質や加工方法によって適するインクが異なってくるため、インクジェットプリンターを選ぶ際には、インクとの相性の良さについても考慮することが大切です。

黒色のゴムタイヤに白インクを使ってバーコードを印字

自動車部品事例1

※引用元:BROTHER INDUSTRIAL PRINTING
(https://bipj.brother.co.jp/printer/industry/car/)

黒色のパーツに視認性の高い白インクで番号を印字

自動車部品事例2

※引用元:アルマーク
(https://www.almarq.co.jp/select/result/car/)

銀色のパーツに番号をクリアに印字

自動車部品事例3

※引用元:アルマーク
(https://www.almarq.co.jp/select/result/car/)

カーブしたパーツの平面部分にサイズを印字

自動車部品事例4

※引用元:アルマーク
(https://www.almarq.co.jp/select/result/car/)

銀色の曲面にQRコードをくっきりと印字

自動車部品事例5

※引用元:アルマーク
(https://www.almarq.co.jp/select/result/car/)

バネのような形状をした自動車パーツへの印字

自動車部品事例6

※引用元:アルマーク
(https://www.almarq.co.jp/select/result/car/)

部品の特性に合わせたインクでトレーサビリティを確保することが重要

自動車部品はさまざまな製品の中でも特にトレーサビリティの確保が必要な製品です。産業用インクジェットプリンターを選ぶときは、安定した生産ができることに加え、マーキング・エンコーディング・検査の3要素を満たす機器を選びましょう。また製品の特性ごとに最適なインクが異なりますから、特性に合わせてインクを選ぶことも重要です。

【印字事例】製品・素材別で
産業用インクジェットプリンターの事例まとめ


課題解決から選ぶ!
産業用インクジェットプリンター
3

大量生産する食品や日用品、工業用製品へ消費期限やロット番号、バーコードなどを印字する産業用インクジェットプリンター。
既に導入しているプリンターの老朽化で故障頻度が上がった、印字品質の向上が必要になった、生産ラインのスピードアップに対応しなければならないなど、企業に応じて課題は様々です。ここでは、解決したい課題に合わせて、おすすめの産業用インクジェットプリンターをご紹介します。

大規模工場
生産性アップなら

KGK JET CCS7000
(メーカー:紀州技研工業)

KGK JET CCS7000

引用元:紀州技研工業
https://www.kishugiken.co.jp/product/ccs/

生産性アップにつながる理由

  • 産業IOTで国際標準として推奨されるプロトコル「OPC UA」の採用で、幅広い機器との連携が可能。プリンターの稼働状況を監視し、生産スケジュールの最適化やボトルネックの解消につなげられる。
  • 停止状態からわずか24秒で印字再開できるので、生産ラインのダウンタイムを抑えることができる。また本体は防塵防水規格のIP66に標準対応しているので、過酷な環境下でも安定した運用が可能。

公式HPでスペックを確認してみる

導入事例から解決した
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定期的メンテナンス
コスト削減
なら

Gravis UX2-D160J
(メーカー:日立産機システム)

Gravis UX2-D160J

引用元:日立産機システム
https://www.hitachi-ies.co.jp/products/marking/ijp/

コスト削減につながる理由

  • マーキング工程でプリンターを使用する製造ラインでは、長期間の使用によるノズルの詰まりなどのトラブルも発生。日立産機システムのプリンターを選ぶことで、定期点検や機械診断の定額制保守契約でラインを止めない対策を取ることができる
  • プリンターの休止時にインク経路の詰まりを予防する機能があるため、定期的なインク噴出と循環運転をし、インク詰まりを低減してくれる。

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寒冷地域印字不良
頻度を減らすなら

ドミノAxシリーズ Ax150i
(メーカー:ブラザーインダストリアルプリンティング)

ドミノAxシリーズ Ax150i

引用元:ブラザーインダストリアルプリンティング
https://bipj.brother.co.jp/printer/printer-1004/

印刷不良を減らす理由

  • 気温が低下すると、インクが固くなりインクの濃度が上がる。それによってインク粒の大きさを手動で調整し印字不良をなくす作業が必要。しかし、プリントヘッドにヒーターを搭載できるドミノAxシリーズならプリンター立ち上げ時もスムーズ
  • 印字開始や停止の際にノズルを開閉する仕組みで外部からの空気を遮断。これによってインクが空気に触れてしまい、ノズルが詰まることがないよう設計

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