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ロット番号印字機の選び方

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ロット番号は、製造・検査・出荷などのまとまりを識別し、問題発生時に対象範囲や製造履歴を追跡するために使われます。ロット番号印字機を選ぶ際は、対象物へ文字を印字できるかだけでなく、どのシステムが番号を決め、いつ切り替え、印字結果をどのように照合・保存するかまで整理する必要があります。

本ページでは、産業用インクジェットプリンターを中心に、ロット番号を正しく、読みやすく、追跡可能な状態で印字するための選定ポイントを解説します。

ロット番号・シリアル番号・日付の違い

情報主な役割印字機側の処理例
ロット番号一定の製造単位を識別する指図や品種切り替え時に更新
シリアル番号製品を1個単位で識別する製品ごとに連番・個別データを印字
製造日・期限製造時点や期限を示す時計や設定日を基準に自動計算
工場・ライン記号製造場所や設備を識別する設備固定値またはレシピから挿入

これらを組み合わせて一つのコードにする場合は、区切り文字、桁数、文字種、重複防止、日付をまたぐ際の更新ルールを定義します。印字機を選ぶ前に、番号の意味と採番責任を決めることが重要です。

最初にロット番号の運用ルールを決める

  • 何を一つのロットとするか
  • 番号を発行するシステム・部門はどこか
  • 品種、原料、設備、シフト、日付のどれを番号へ含めるか
  • いつ番号を切り替えるか
  • ライン停止後の再開時に同じ番号を使うか
  • 再加工品や分割生産をどのように扱うか
  • 印字した番号と製造記録をどこへ保存するか

ルールが曖昧なまま自動化すると、同じロットが異なる条件へまたがったり、同じ番号を再使用したりするおそれがあります。品質保証、生産管理、製造、情報システムで合意した仕様を作成します。

印字機へのデータ入力方法を選ぶ

現場で手入力する

小規模な運用では導入しやすい一方、転記や桁数のミスが課題です。入力範囲、文字種、桁数を制限し、ダブルチェックや初品承認を組み合わせます。

品種レシピから呼び出す

品種ごとに固定部分と変数を登録し、作業指示書のバーコードなどで呼び出します。類似した品種の取り違えを防ぐため、製品画像や印字プレビューも確認します。

PLC・MES・生産管理システムから受信する

上位システムが発行したロット番号を自動送信すれば転記を減らせます。通信方式、受信確認、タイムアウト、再送、通信断時の動作、プリンター側での編集可否を定めます。

製品ごとに可変データを印字する

シリアル番号や個別コードを印字する場合は、製品間隔内でデータを更新できる処理能力と、重複・欠番を管理する仕組みが必要です。再印字時の番号扱いも決めておきます。

対象物とラインに合う印字方式

ロット番号は、樹脂容器、金属部品、袋、ラベル、段ボールなどさまざまな対象へ印字されます。素材、形状、文字サイズ、ライン速度、必要な耐久性から、CIJ、TIJ、ピエゾDODなどの方式を比較します。

インクジェット以外のレーザー、TTO、ラベラーが適する場合もあります。既存設備との接続や表示変更の頻度を含めて方式を決めてください。

産業用インクジェットの印字方式を比較する

読みやすさと耐久性を確認する

ロット番号は、問題発生後に追跡へ使う可能性があるため、必要な期間にわたり読み取れることが重要です。実際の対象物で次の条件をテストします。

  • 目視できる文字サイズとコントラスト
  • カメラやスキャナーでの読み取り率
  • 摩擦、水、油、薬品、熱、紫外線への耐性
  • 曲面・凹凸・粗い面での文字欠け
  • 梱包、輸送、保管後の読みやすさ

二次元コードへロット情報を格納する場合は、印字直後だけでなく、想定する最終工程後のコード品質を確認します。

誤印字・欠番・重複を防ぐ仕組み

リスク対策例
別製品のロットを印字品種バーコード照合、PLC照合、運転インターロック
桁・文字の入力ミス文字種・桁数制限、選択式入力、承認ワークフロー
切り替え忘れ作業指図連携、自動切替、時刻アラーム
シリアル番号の重複一元採番、使用済み番号管理、再印字ルール
未印字・読取不能カメラ検査、NG排出、排出確認
記録と現品の不一致印字・検査結果を製造実績とひも付けて保存

誤印字を防ぐ方法を見る

トレーサビリティを考えた履歴管理

ロット番号を印字するだけでなく、その番号で原料、設備、作業者、検査、出荷先などの記録を検索できる状態を作ります。プリンターから保存できる情報と、MESや品質管理システムで管理する情報を分け、共通のキーでひも付けます。

  • 印字日時とライン・設備
  • 製品コードとロット番号
  • 使用した印字テンプレートと変更履歴
  • 生産数量と検査結果
  • NG数、排出結果、再印字の履歴
  • データの保存期間と検索方法

トレーサビリティの基礎知識を見る

導入テストで確認する項目

  • 1. 全対象物へ最大速度で印字する
  • 2. 最長のロット番号と最大情報量で処理する
  • 3. 品種・ロット切り替えを実際の手順で行う
  • 4. 停止・再始動・通信断・再送時の番号を確認する
  • 5. カメラ検査とNG排出を連続運転で確認する
  • 6. 印字結果と製造履歴を検索できるか確認する

よくある質問

ロット番号はプリンターで自動発行できますか?

日付、固定文字、連番などを組み合わせて生成できる機種があります。ただし、全社・複数ラインで重複を防ぐ必要がある場合は、上位システムで一元採番する方法も検討します。

ロット番号とシリアル番号は同じですか?

一般にロット番号は一定のまとまりを、シリアル番号は個品を識別します。必要な追跡単位に応じて使い分け、桁数とデータ更新速度を決めます。

カメラで文字を読めればトレーサビリティは完成しますか?

読み取りは一工程です。読み取った番号を製造・検査・出荷記録とひも付け、必要な期間保存し、問題時に検索できる仕組みが必要です。

まとめ

ロット番号印字機は、対象物と速度に合う印字性能に加え、採番、データ入力、切り替え、誤印字防止、検査、履歴保存まで含めて選びます。まず追跡したい単位とロットルールを定義し、停止・再開や再印字など例外時も番号の整合性を保てるかを確認しましょう。

ロット番号印字に対応するメーカーを比較する


課題解決から選ぶ!
産業用インクジェットプリンター
3選

大量生産する食品や日用品、工業用製品へ消費期限やロット番号、バーコードなどを印字する産業用インクジェットプリンター。
既に導入しているプリンターの老朽化で故障頻度が上がった、印字品質の向上が必要になった、生産ラインのスピードアップに対応しなければならないなど、企業に応じて課題は様々です。ここでは、解決したい課題に合わせて、おすすめの産業用インクジェットプリンターをご紹介します。

大規模工場の
生産性アップなら

KGK JET CCS7000
(メーカー:紀州技研工業)

KGK JET CCS7000

引用元:紀州技研工業
https://www.kishugiken.co.jp/product/ccs/

生産性アップにつながる理由

  • 産業IOTで国際標準として推奨されるプロトコル「OPC UA」の採用で、幅広い機器との連携が可能。プリンターの稼働状況を監視し、生産スケジュールの最適化やボトルネックの解消につなげられる。
  • 停止状態からわずか24秒で印字再開できるので、生産ラインのダウンタイムを抑えることができる。また本体は防塵防水規格のIP66に標準対応しているので、過酷な環境下でも安定した運用が可能。

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定期的なメンテナンス
コスト削減
なら

Gravis UX2-D160J
(メーカー:日立産機システム)

Gravis UX2-D160J

引用元:日立産機システム
https://www.hitachi-ies.co.jp/products/marking/ijp/

コスト削減につながる理由

  • マーキング工程でプリンターを使用する製造ラインでは、長期間の使用によるノズルの詰まりなどのトラブルも発生。日立産機システムのプリンターを選ぶことで、定期点検や機械診断の定額制保守契約でラインを止めない対策を取ることができる。
  • プリンターの休止時にインク経路の詰まりを予防する機能があるため、定期的なインク噴出と循環運転をし、インク詰まりを低減してくれる。

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寒冷地域で印字不良の
頻度を減らすなら

ドミノAxシリーズ Ax150i
(メーカー:ブラザーインダストリアルプリンティング)

ドミノAxシリーズ Ax150i

引用元:ブラザーインダストリアルプリンティング
https://bipj.brother.co.jp/printer/printer-1004/

印刷不良を減らす理由

  • 気温が低下すると、インクが固くなりインクの濃度が上がる。それによってインク粒の大きさを手動で調整し印字不良をなくす作業が必要。しかし、プリントヘッドにヒーターを搭載できるドミノAxシリーズならプリンター立ち上げ時もスムーズ。
  • 印字開始や停止の際にノズルを開閉する仕組みで外部からの空気を遮断。これによってインクが空気に触れてしまい、ノズルが詰まることがないよう設計。

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開発機種・拠点の多さから探す!産業用インクジェットプリンター おすすめメーカー会社3選