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省スペース性の産業用インクジェットプリンター

生産ラインにおける省スペース性の大切さ

生産ラインへの産業用インクジェットプリンター導入を検討する際には、まず省スペース性が重要な要素となります。工場内の限られたスペースを効率的に使うことで、生産効率や安全性、作業者の動きやすさが大きく変わってくるからです。

新たな機器を導入する際には、設置場所の確保に加えて、作業者が安全に移動できる動線をどう確保するか、既存の設備やコンベヤーシステムとの整合性は問題ないか、さらには機器自体を工場内へ運び込む際の搬入経路に支障はないかなど、多角的な検討が必要になります。

とりわけ、大きな機器を無理に導入すると、レイアウトの見直しや追加の改修費用が発生してしまう場合も。結果的にコスト面での負担が増えるだけでなく、作業の生産性にも悪影響を及ぼすリスクがあるのです。

食品を扱うラインでの省スペース性

食品などを扱う充填ラインに設置する場合は、衛生面での配慮も欠かせません。大きな機器は清掃作業を行う際に広いスペースが必要となり、作業者が狭い隙間で無理に清掃しようとすると手が届きにくい箇所が残り、衛生リスクが高まる可能性があります。

また、機器のサイズが適切でないと、清掃作業時に生じやすいデッドスペースが増え、汚れや異物が蓄積しやすくなるため、結果として衛生的な環境を保ちにくくなります。

適切なサイズの機器を導入することで、作業しにくい隙間を最小限に抑えながら、食品を扱うラインであっても衛生管理を徹底できる環境を整備しやすくなるでしょう。

省スペース性のある産業用インクジェットプリンターの例

KGK JET HQ2100(紀州技研工業)

紀州技研のプリンター画像

※引用元:紀州技研工業公式サイト
(https://www.kishugiken.co.jp/product/ondemando/hq2100/)

紀州技研の「KGK JET HQ2100」は、コンパクトな本体設計であり、すでに稼働しているラインへの追加導入も容易に行えます。

グラフィック液晶画面を備えているため操作時の視認性が良い点が特長。

軽量ボディで日本語表記のボタンが大きく色分けされているなど、誰にでも使いやすいデザインが採用されていることもポイントです。

ナンバリング機能や自動更新のカレンダー機能、賞味期限印字など、実運用に役立つ機能を標準で搭載しています。

U2 series(山崎産業)

山崎産業のプリンター画像

※引用元:山崎産業公式サイト
(https://www.technomark.co.jp/series/)

コントローラとプリントヘッドを手のひらに収まるほどのサイズにまとめた、コンパクトなサイズ感が最大の特徴。

カウンタや日付、テキスト、バーコードなど、多彩な種類の印字に対応しながらも、現場での取り回しが非常に容易である点が強みといえます。

ポケットサイズのリモコンで印字内容や設定を手軽に変更できるため、現場での微調整が必要な場合でも柔軟に対応可能です。

ドミノ G50i(ブラザーインダストリアルプリンティング)

ブラザーインダストリアルプリンティングのプリンター画像

※引用元:ブラザーインダストリアルプリンティング公式サイト
(https://bipj.brother.co.jp/printer/g50i/)

コントローラーとプリントヘッドの2ユニット構成を採用することで、既存の生産ラインへ取り付けやすい設計が特長。カートリッジ式インクの採用によって、インク交換の手間やメンテナンスを極力抑えられる点も見逃せません。

頻繁に作業者が行き交う現場では、誰でも簡単に交換できる仕組みのほうが、作業効率の維持と安全対策の両面でメリットとなります。省スペースかつサービスフリーを意識した設計で、トラブル発生時の影響を最小限に抑えつつ、稼働時間のロスを抑制することを目指しています。

まとめ

生産現場では、一つの設備導入が生産性全体や安全管理に直結するケースが少なくありません。省スペース設計を意識したプリンターを導入することで、ラインの稼働率を保ちながら柔軟なレイアウトを実現し、生産効率を最大限引き上げることが期待できます。

あわせて、メンテナンスのしやすさや衛生管理の容易さを考慮すれば、食品や医薬品など、特にクリーンな環境が求められる分野でも導入しやすいでしょう。

今後製造ラインへ機器などの投資計画を立てる際には、導入時のスペースや搬入経路、設置後の作業動線の確保などを十分に検討したうえで、必要な機能とコストパフォーマンスを総合的に判断することが重要です


課題解決から選ぶ!
産業用インクジェットプリンター
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大量生産する食品や日用品、工業用製品へ消費期限やロット番号、バーコードなどを印字する産業用インクジェットプリンター。
既に導入しているプリンターの老朽化で故障頻度が上がった、印字品質の向上が必要になった、生産ラインのスピードアップに対応しなければならないなど、企業に応じて課題は様々です。ここでは、解決したい課題に合わせて、おすすめの産業用インクジェットプリンターをご紹介します。

大規模工場
生産性アップなら

KGK JET CCS7000
(メーカー:紀州技研工業)

KGK JET CCS7000

引用元:紀州技研工業
https://www.kishugiken.co.jp/product/ccs/

生産性アップにつながる理由

  • 産業IOTで国際標準として推奨されるプロトコル「OPC UA」の採用で、幅広い機器との連携が可能。プリンターの稼働状況を監視し、生産スケジュールの最適化やボトルネックの解消につなげられる。
  • 停止状態からわずか24秒で印字再開できるので、生産ラインのダウンタイムを抑えることができる。また本体は防塵防水規格のIP66に標準対応しているので、過酷な環境下でも安定した運用が可能。

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定期的メンテナンス
コスト削減
なら

Gravis UX2-D160J
(メーカー:日立産機システム)

Gravis UX2-D160J

引用元:日立産機システム
https://www.hitachi-ies.co.jp/products/marking/ijp/

コスト削減につながる理由

  • マーキング工程でプリンターを使用する製造ラインでは、長期間の使用によるノズルの詰まりなどのトラブルも発生。日立産機システムのプリンターを選ぶことで、定期点検や機械診断の定額制保守契約でラインを止めない対策を取ることができる
  • プリンターの休止時にインク経路の詰まりを予防する機能があるため、定期的なインク噴出と循環運転をし、インク詰まりを低減してくれる。

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寒冷地域印字不良
頻度を減らすなら

ドミノAxシリーズ Ax150i
(メーカー:ブラザーインダストリアルプリンティング)

ドミノAxシリーズ Ax150i

引用元:ブラザーインダストリアルプリンティング
https://bipj.brother.co.jp/printer/printer-1004/

印刷不良を減らす理由

  • 気温が低下すると、インクが固くなりインクの濃度が上がる。それによってインク粒の大きさを手動で調整し印字不良をなくす作業が必要。しかし、プリントヘッドにヒーターを搭載できるドミノAxシリーズならプリンター立ち上げ時もスムーズ
  • 印字開始や停止の際にノズルを開閉する仕組みで外部からの空気を遮断。これによってインクが空気に触れてしまい、ノズルが詰まることがないよう設計

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開発機種・拠点の多さから探す!産業用インクジェットプリンター おすすめメーカー会社3選