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産業用インクジェットプリンターとトナー

公開日: |最終更新日時:

産業用インクジェットプリンターを導入するにあたり、「トナーは使えないのか?」という疑問について解説します。液体インクとの違いやコスト・用途比較についてもお伝えします。こちらを参考にして、ニーズに合った機種選定を行ってください。

産業用インクジェットプリンターとトナーの基本的な違い

インクジェットプリンターは、ノズルから液体インクを連続噴射することによって印刷を行うものですが、非接触印刷を行えます。対してトナーはレーザープリンターで使用する粉末であり、静電吸着・熱定着方式という特徴がります。

一部ハイブリッド型のインクジェットプリンター(ソリッドインク実装型)は、トナーに類似している固形インクを使用しますが、標準のインクジェットプリンターは液体インク専用となっているため、トナーを使用することはできません。

簡単にまとめると、以下のような違いがあります。

項目 IJP(液体インク) トナー(粉末)
方式 連続/ドロップオンデマンド 静電・熱融着
用途 可変データ・高速 固定印刷・高精細
メンテナンス インク補充中心 ドラム交換多
コスト ランニング安 初期投資高

産業用インクジェットプリンターでトナーが使えない理由

インクジェットプリンターではトナーが使用できません。これは、インクジェットプリンターの噴射機構は液体専用設計となっているためです。もしトナーを使用した場合には、詰まりや固着が発生して精度の低下を招くことになります。もし誤って使用してしまった場合には、ノズルの故障が発生するリスクが大きくなります。

代わりに、耐久性の高いUV/溶剤インクを使用することがおすすめです。キーエンスなど一部のメーカーでは固形インク対応のインクジェットプリンターを展開しています。こちらではトナー並みの安定性を提供することができます。

導入時の選択ステップ

実際にプリンターを導入する際には、用途について検討するところからはじめ、段階を踏みながら選定をしていくことが大切です。以下に導入時における選択のステップを簡単にまとめていますので、これから導入を検討する場合などに参考にしてください。

  • 用途を確認する
    可変印刷ならIJP、大量固定印刷を行う場合にはトナー機を検討する
  • インクの選定を行う
    トナーの代替として低粘度溶剤インクかUV硬化インクを選択。Brother/DominoのCIJ(連続型)は高速対応が可能
  • コストを試算する
    IJPのランニングコストはトナーの1/2〜1/3(1万枚あたり)
  • テスト導入して確認する
    サンプル印刷により互換性を検証してから本格的に導入を行う

食品の包装ラインにおいては、インクジェットプリンターの非接触性がトナー機を上回るという傾向があるとされています。

トナー互換インクジェットプリンターの事例

ハイブリッド型のインクジェットプリンターを導入すると、固形インクを使用することになります。トナー粉の飛び防止ができ、さらに環境負荷の低減にもつながります。例えば、自動車部品工場などでトナー機からインクジェットプリンタに切り替えを行うことによって歩留りを向上できるといったケースも考えられます。

まとめ

産業用インクジェットプリンターとトナーについて解説しました。トナー仕様でインクジェットプリンタを検索する場合には、「固形インクIPJ」についてよく確認し、法規制(RoHS)準拠品を選定することが大切です。ニーズに合ったインクジェットプリンターの導入によって、生産性向上につなげていきましょう。


課題解決から選ぶ!
産業用インクジェットプリンター
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大量生産する食品や日用品、工業用製品へ消費期限やロット番号、バーコードなどを印字する産業用インクジェットプリンター。
既に導入しているプリンターの老朽化で故障頻度が上がった、印字品質の向上が必要になった、生産ラインのスピードアップに対応しなければならないなど、企業に応じて課題は様々です。ここでは、解決したい課題に合わせて、おすすめの産業用インクジェットプリンターをご紹介します。

大規模工場
生産性アップなら

KGK JET CCS7000
(メーカー:紀州技研工業)

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引用元:紀州技研工業
https://www.kishugiken.co.jp/product/ccs/

生産性アップにつながる理由

  • 産業IOTで国際標準として推奨されるプロトコル「OPC UA」の採用で、幅広い機器との連携が可能。プリンターの稼働状況を監視し、生産スケジュールの最適化やボトルネックの解消につなげられる。
  • 停止状態からわずか24秒で印字再開できるので、生産ラインのダウンタイムを抑えることができる。また本体は防塵防水規格のIP66に標準対応しているので、過酷な環境下でも安定した運用が可能。

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定期的メンテナンス
コスト削減
なら

Gravis UX2-D160J
(メーカー:日立産機システム)

Gravis UX2-D160J

引用元:日立産機システム
https://www.hitachi-ies.co.jp/products/marking/ijp/

コスト削減につながる理由

  • マーキング工程でプリンターを使用する製造ラインでは、長期間の使用によるノズルの詰まりなどのトラブルも発生。日立産機システムのプリンターを選ぶことで、定期点検や機械診断の定額制保守契約でラインを止めない対策を取ることができる
  • プリンターの休止時にインク経路の詰まりを予防する機能があるため、定期的なインク噴出と循環運転をし、インク詰まりを低減してくれる。

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寒冷地域印字不良
頻度を減らすなら

ドミノAxシリーズ Ax150i
(メーカー:ブラザーインダストリアルプリンティング)

ドミノAxシリーズ Ax150i

引用元:ブラザーインダストリアルプリンティング
https://bipj.brother.co.jp/printer/printer-1004/

印刷不良を減らす理由

  • 気温が低下すると、インクが固くなりインクの濃度が上がる。それによってインク粒の大きさを手動で調整し印字不良をなくす作業が必要。しかし、プリントヘッドにヒーターを搭載できるドミノAxシリーズならプリンター立ち上げ時もスムーズ
  • 印字開始や停止の際にノズルを開閉する仕組みで外部からの空気を遮断。これによってインクが空気に触れてしまい、ノズルが詰まることがないよう設計

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