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電子部品に印字したい

このページでは、電子部品を対象物とした印字に強い産業用インクジェットプリンターについて紹介しています。機器そのものはもちろん、インクの選び方や事例などもまとめているので、導入を検討している人はぜひ参考にしてみてください。

どのようなプリンターが求められるのか

電子部品の多くはサイズが小さく、制限が設けられているケースが多いので、各パーツに沿った印字が欠かせません。また、限られた面積であっても問題なく印字できるだけでなく、アルコール洗浄などを含めた製造工程でも鮮明かつ高解像度をキープできるかが重要になります。さらに、判読性の高い識別記号を印字する機会も多いので、他の業界で使用するよりも細かい印字が得意なプリンターを選ぶのが最適です。

加えて、世界市場における高い競争力をキープしながらも厳しい基準を遵守するために、現在の規制要件のみならず今後変化していく要件にも柔軟に対応しなければなりません。特に、鉛やポリ集荷難燃剤、カドミウムや六価クロムといった特定有害物質は使用が禁じられているので、細心の注意を払う必要があります。

電子部品への印字に適したインクの選び方は?

電子部品を対象物とした産業用インクジェットプリンターは、素早い生産スピードでも高い品質を維持できるインクを使用するのがポイント。そこでおすすめなのが、アルコール性の高い速乾タイプのインクです。このインクは印字してすぐに乾くので、少量から中量の生産ラインはもちろん、大量ラインでもインクが滲んだり消えてしまったりというトラブルを回避できます。

またハロゲンフリーインクは、速乾性以外にも耐アルコール性や耐摩耗性といった特性を持っているため、電子部品業界ならではの厳しい条件をクリアしやすいです。

電子部品の印字事例

電子部品に印字するのは、シリアル番号や製造番号、DataMatrixコードやトラック&トレース用の識別記号などの英数字がメインです。印字スペースが小さく制限がある場合も多いので、小さな文字もはっきりと印字できる高解像度、製造工程でのアルコール洗浄に耐えられる耐アルコール性インクが求められます。ここからは、インクジェットプリンタで電子部品に印字した事例を紹介します。

ケーブルに黒インクで印字した事例

電子部品印字事例1

※引用元:紀州技研工業株式会社
(https://www.kishugiken.co.jp/ink/ink_search/)

電子基板に耐エタノール性のインクで印字

電子部品印字事例2

※引用元:紀州技研工業株式会社
(https://www.kishugiken.co.jp/ink/ink_search/)

基板にメーカー名を印字した事例

電子部品印字事例3

※引用元:株式会社日立産機システム
(https://www.hitachi-ies.co.jp/products/marking/casestudy/index.html)

プリント基板に極小バーコードを印字

電子部品印字事例4

※引用元:株式会社日立産機システム
(https://www.hitachi-ies.co.jp/products/marking/casestudy/index.html)

DVDの樹脂部分に印字した事例

電子部品印字事例5

※引用元:BROTHER INDUSTRIAL PRINTING
(https://bipj.brother.co.jp/printer/industry/electricity/)

基板にロット番号と製造番号を印字した事例

電子部品印字事例6

※引用元:BROTHER INDUSTRIAL PRINTING
(https://bipj.brother.co.jp/printer/industry/electricity/)

金属ケースの底面に2次元バーコードを印字

電子部品印字事例7

※引用元:BROTHER INDUSTRIAL PRINTING
(https://bipj.brother.co.jp/printer/industry/electricity/)

ケーブルに白字で印字した事例

電子部品印字事例8

※引用元:アルマーク株式会社
(https://www.almarq.co.jp/select/result/electron/)

ケーブルに製品情報を印字した事例

電子部品印字事例9

※引用元:アルマーク株式会社
(https://www.almarq.co.jp/select/result/electron/)

ケーブルに黒インクで印字した事例

電子部品印字事例10

※引用元:アルマーク株式会社
(https://www.almarq.co.jp/select/result/electron/)

基板にロット番号を印字した事例

電子部品印字事例11

※引用元:アルマーク株式会社
(https://www.almarq.co.jp/select/result/electron/)

プリント基板に2次元バーコードを印字

電子部品印字事例12

※引用元:アルマーク株式会社
(https://www.almarq.co.jp/select/result/electron/)

電子基板にマーキングした事例

電子部品印字事例13

※引用元:アルマーク株式会社
(https://www.almarq.co.jp/select/result/electron/)

小さなコンデンサーに印字をした事例

コンデンサーへの印字事例

※引用元:アルマーク株式会社
(https://www.almarq.co.jp/select/result/electron/)

スイッチ類に印字をした事例

スイッチへの印字事例

※引用元:アルマーク株式会社
(https://www.almarq.co.jp/select/result/electron/)

コネクターに印字をした事例

コネクターへの印字事例

※引用元:アルマーク株式会社
(https://www.almarq.co.jp/select/result/electron/)

製造工程に耐えられる印字が必要

産業用インクジェットプリンターを使った電子部品への印字は、ブランディングや製品識別など数多くのメリットをもたらします。近年ではごく小さな部品にも鮮明に印字できる機器も増加傾向にあるため、それぞれの特徴をしっかりと把握したうえで最適なものをセレクトしましょう。

また、電子部品の製造は効率を重視しているケースがほとんどのため、スピーディーな作業工程でも印字が消えてしまわないよう、高い耐久性を持つインクを選ぶのも大切です。


課題解決から選ぶ!
産業用インクジェットプリンター
3

大量生産する食品や日用品、工業用製品へ消費期限やロット番号、バーコードなどを印字する産業用インクジェットプリンター。
既に導入しているプリンターの老朽化で故障頻度が上がった、印字品質の向上が必要になった、生産ラインのスピードアップに対応しなければならないなど、企業に応じて課題は様々です。ここでは、解決したい課題に合わせて、おすすめの産業用インクジェットプリンターをご紹介します。

大規模工場
生産性アップなら

KGK JET CCS7000
(メーカー:紀州技研工業)

KGK JET CCS7000

引用元:紀州技研工業
https://www.kishugiken.co.jp/product/ccs/

生産性アップにつながる理由

  • 産業IOTで国際標準として推奨されるプロトコル「OPC UA」の採用で、幅広い機器との連携が可能。プリンターの稼働状況を監視し、生産スケジュールの最適化やボトルネックの解消につなげられる。
  • 停止状態からわずか24秒で印字再開できるので、生産ラインのダウンタイムを抑えることができる。また本体は防塵防水規格のIP66に標準対応しているので、過酷な環境下でも安定した運用が可能。

公式HPでスペックを確認してみる

導入事例から解決した
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定期的メンテナンス
コスト削減
なら

Gravis UX2-D160J
(メーカー:日立産機システム)

Gravis UX2-D160J

引用元:日立産機システム
https://www.hitachi-ies.co.jp/products/marking/ijp/

コスト削減につながる理由

  • マーキング工程でプリンターを使用する製造ラインでは、長期間の使用によるノズルの詰まりなどのトラブルも発生。日立産機システムのプリンターを選ぶことで、定期点検や機械診断の定額制保守契約でラインを止めない対策を取ることができる
  • プリンターの休止時にインク経路の詰まりを予防する機能があるため、定期的なインク噴出と循環運転をし、インク詰まりを低減してくれる。

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寒冷地域印字不良
頻度を減らすなら

ドミノAxシリーズ Ax150i
(メーカー:ブラザーインダストリアルプリンティング)

ドミノAxシリーズ Ax150i

引用元:ブラザーインダストリアルプリンティング
https://bipj.brother.co.jp/printer/printer-1004/

印刷不良を減らす理由

  • 気温が低下すると、インクが固くなりインクの濃度が上がる。それによってインク粒の大きさを手動で調整し印字不良をなくす作業が必要。しかし、プリントヘッドにヒーターを搭載できるドミノAxシリーズならプリンター立ち上げ時もスムーズ
  • 印字開始や停止の際にノズルを開閉する仕組みで外部からの空気を遮断。これによってインクが空気に触れてしまい、ノズルが詰まることがないよう設計

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