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産業用スタンプとは?【印字方式の基礎知識】

このページでは製品パッケージへの印字などに使用できる産業用スタンプについて、特徴やメリットなどを解説します。

産業用スタンプとは

産業用スタンプとは文字通りスタンプによって日付や文字、ロゴなどを対象へ印字するための機器や設備の総称です。使用するインクには通常、水性インクや速乾性インクが採用され、対象物への印字・転写の作業は基本的に作業員の手作業によって行われることも特徴です。

なお、産業用スタンプの中には手押し式のタイプだけでなく、ローラースタンプのようにインクを塗布したローラーを転がして印字するといったタイプのものもあります。

産業用スタンプのメリット

産業用スタンプには業務用プリンターによる印字とは様々な点で違いがあり、それぞれが産業用スタンプの特徴やメリットとして考えることができます。

導入コストを抑えやすい

産業用スタンプには色々な種類のものがあり、簡単なタイプのものであれば即日に導入することも可能です。また使い方もシンプルなものであれば、特別な知識やスキルがなくても産業用スタンプを使って印字などの業務を行いやすい点はメリットです。

少量の作業を速やかに行える

少しの製品に対して印字を行いたかったり、今すぐにスタンプを押印したいと思ったりした際に、産業用スタンプであればスムーズに対応することができます。

また色替えも容易であり、急な注文や突発的な対応にも有効です。

故障リスクなどが少ない

産業用プリンターなどの場合、機器が故障したりラインが停止してしまったりすると印字ができなくなりますが、産業用スタンプは基本的に作業員が手作業で印字するため、万が一の際にも対応策を考えやすくなります。

色々なものや角度へ印字できる

対象物を手に持ってスタンプを押すような場合、任意の角度や方向で対象への印字を行えることもポイントです。またスタンプの種類を変更すればサイズの調整なども行えます。

産業用スタンプの選び方

インクの種類

使用するインクの種類は印字の品質や視認性に影響するだけでなく、それが適切な状態で維持される期間などにも影響する点が重要です。また製品の保管状況によっても条件が異なり、例えば屋外で使用されるものや低温・高温の環境で使用されるものであれば、必然的に耐候性や耐熱性・耐寒性に優れたインクのものを選ばなければなりません。

インクの付け方

産業用スタンプでは、押印のたびにスタンプへインクを塗布するものや、自動的にインクが出てくるものなど、構造や仕組みによる違いもあります。自動的にインクの出るタイプは作業性に優れている反面、インクを任意に交換したい場合はインクを付けるタイプを選びましょう。

サイズ・印字内容

スタンプのサイズや印字できる文字の種類などもスタンプ選びの重要ポイントです。

サイズが印刷対象に適していなかったり文字の種類が不十分であったりすると、結果的に別のものを再購入しなければならなくなるため注意してください。

産業用スタンプの課題・苦手とする箇所は?

イニシャルコストが安く導入しやすいなどインクジェットプリンターより優れている点もある産業用スタンプですが、一方で課題やデメリットがあることも事実です。そのため特性を理解した上で比較検討することが大切です。

人によって印字品質が変わる

誰でも使える産業用スタンプですが、一方で人によって印字の品質や作業速度に差が生じることは無視できません。

大量の押印や量産には適さない

手作業によるスタンプになるため、どうしても物量が増えてしまうと作業員の負担が大きくなり人件費も増加します。

版交換の作業ミス

スタンプの版を交換する際に作業員がミスをすると、不良印字が量産されてしまうことになるでしょう。

インクの管理

インクの管理や状態確認をおろそかにすると、インクの状態が悪化して適切な印字が行えなくなります。


課題解決から選ぶ!
産業用インクジェットプリンター
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大量生産する食品や日用品、工業用製品へ消費期限やロット番号、バーコードなどを印字する産業用インクジェットプリンター。
既に導入しているプリンターの老朽化で故障頻度が上がった、印字品質の向上が必要になった、生産ラインのスピードアップに対応しなければならないなど、企業に応じて課題は様々です。ここでは、解決したい課題に合わせて、おすすめの産業用インクジェットプリンターをご紹介します。

大規模工場
生産性アップなら

KGK JET CCS7000
(メーカー:紀州技研工業)

KGK JET CCS7000

引用元:紀州技研工業
https://www.kishugiken.co.jp/product/ccs/

生産性アップにつながる理由

  • 産業IOTで国際標準として推奨されるプロトコル「OPC UA」の採用で、幅広い機器との連携が可能。プリンターの稼働状況を監視し、生産スケジュールの最適化やボトルネックの解消につなげられる。
  • 停止状態からわずか24秒で印字再開できるので、生産ラインのダウンタイムを抑えることができる。また本体は防塵防水規格のIP66に標準対応しているので、過酷な環境下でも安定した運用が可能。

公式HPでスペックを確認してみる

導入事例から解決した
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定期的メンテナンス
コスト削減
なら

Gravis UX2-D160J
(メーカー:日立産機システム)

Gravis UX2-D160J

引用元:日立産機システム
https://www.hitachi-ies.co.jp/products/marking/ijp/

コスト削減につながる理由

  • マーキング工程でプリンターを使用する製造ラインでは、長期間の使用によるノズルの詰まりなどのトラブルも発生。日立産機システムのプリンターを選ぶことで、定期点検や機械診断の定額制保守契約でラインを止めない対策を取ることができる
  • プリンターの休止時にインク経路の詰まりを予防する機能があるため、定期的なインク噴出と循環運転をし、インク詰まりを低減してくれる。

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寒冷地域印字不良
頻度を減らすなら

ドミノAxシリーズ Ax150i
(メーカー:ブラザーインダストリアルプリンティング)

ドミノAxシリーズ Ax150i

引用元:ブラザーインダストリアルプリンティング
https://bipj.brother.co.jp/printer/printer-1004/

印刷不良を減らす理由

  • 気温が低下すると、インクが固くなりインクの濃度が上がる。それによってインク粒の大きさを手動で調整し印字不良をなくす作業が必要。しかし、プリントヘッドにヒーターを搭載できるドミノAxシリーズならプリンター立ち上げ時もスムーズ
  • 印字開始や停止の際にノズルを開閉する仕組みで外部からの空気を遮断。これによってインクが空気に触れてしまい、ノズルが詰まることがないよう設計

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開発機種・拠点の多さから探す!産業用インクジェットプリンター おすすめメーカー会社3選