プリンターの性能は、機種やインクによる違いだけでなく、取り扱うメーカーの開発力にも影響されます。そのため、各社にどのような実績があるのか、例えば自社と近い業界の導入実績などを調べておくことが大事です。本項では、共通して求めるべき性能と、それらを実現できるメーカーについて紹介します。
品質ばかりにこだわっていると、余計にコストを増やす結果になりかねません。高品質を実現したいのであれば、なぜ品質が必要なのかを考えたうえで、イニシャルコストとランニングコストのトータルで相談をすることが大事です。
紀州技研工業では、高品質印字に特化したプリンターを開発・提供しています。また、インクを自社で開発・製造している「自社一貫体制」を取っているため、プリンターとインクの両方から品質向上・コスト削減を実現できます。
キーエンスのプリンターは、画像センサの検出によって正確な印字を行うことが可能。ヒューマンエラーや印字不良に強く、鮮明な高画質印字を行うことができます。また、耐熱性・耐擦過性に優れる強接着インクで、印字の乱れ・カスレなどを防ぐことも可能です。
日立産機システムのプリンターなら、高速印字や極小文字印字でも文字を潰さずに対応可能。また、ラインナップ豊富な「Gravis UXシリーズ」なら、メンテナンスフリーなヘッド洗浄ユニットモデル、高速印字に優れたツインノズルモデルなど、用途に合わせたモデルを選べます。
導入費用は安くても、メンテ費用がかかったり、周辺設備が必要だったりするケースもあるので、自社が何を必要としているかを正しく見積もっておきましょう。
また、機種だけでなくインク性能によっても差があり、低品質だと余計にコストを費やしてしまう羽目になるので注意です。
日立産機システムでは、独自の「溶剤低消費システム」を導入することでランニングコストを大幅に低減。さらに、現場を汚さないインクカートリッジ化で清潔性を維持。メンテナンスやクリーニングなど、管理作業にかかるコストを削減します。
キーエンスのプリンター「MK-G シリーズ」は、プリンター自身が印字状況・トラブルを診断できる自律システムを搭載。自動洗浄機能を採用したメンテナンスフリー設計で、人件費・維持費を始めとするランニングコストを大幅に削減できます。
マーケムイマージュでは、自社で開発した純正消耗品を定期購入できる「定期購入プログラム」を実施しています。定期購入によって購買コスト最小限に抑えると同時に、購入費の計算・管理といったコスト・コントロールを可能にします。
優れた印字技術を持つ
おすすめの産業用インクジェット
プリンターメーカー3選
短納期を実現するためには、各メーカーの導入実績を詳しく調べておくことが大事です。「実際に短納期で導入できるのか」というのは実績ありきで証明されるので、各社の導入事例なども参考にしましょう。
紀州技研工業では、自社でプリンターとインクを製造しているため、受注生産にもスピーディーに対応可能。また、特殊インクのオーダーなども受付けており、独自に開発した専用インクを提供してくれます。
ブラザーインダストリアルの強みは、豊富な導入実績と印字トラブルの解決事例。会社の印字ニーズに対し、スピーディーに適した製品を提案してくれます。また、導入からサポートとする保守サービスも実施しており、専門員によるワンストップサポートを受けられます。
アルマークでは、自社の技術員が納品に伺い、プリンター設置から調整までの一連の作業をサポート。また、オペレータの希望に寄っては稼働立ち会いや操作トレーニングも可能で、適した使用方法とメンテナンス方法を習得できます。
優れた印字技術を持つ
おすすめの産業用インクジェット
プリンターメーカー3選
当サイトでは食品や製品に印字する産業用インクジェットプリンターの国内メーカー全10社の中で、
・10種類以上のプリンターを開発・販売しているメーカー
・10か所以上の拠点があるメーカー
を優良メーカーと定義し調査しました。
該当した下記の3社について、各社の特徴と共にご紹介します。
※2022年1月31日時点のGoogleによる調査。食品や製品に印字する産業用インクジェットプリンターの国内メーカーに該当している全10社から選択しています。
※有機則の対象となる溶剤を一切使用しない「有機則非該当インク」に対応している3社を紹介しています。
メーカー名 | 紀州技研工業 | 日立産機 システム |
ブラザーインダストリアル プリンティング |
---|---|---|---|
問い合わせ先 | ![]() 引用元:紀州技研工業公式 https://www.kishugiken.co.jp/ |
![]() 引用元:日立産機システム https://www.hitachi-ies.co.jp/products/marking/ijp/ |
![]() 引用元:ブラザーインダストリアルプリンティング公式 https://bipj.brother.co.jp/printer/cat/inkjet/ |
プリンター 種類 |
22種類 | 12種類 | 12種類 |
拠点数 | 15 | 32 | 10 |
設立 | 1968年 | 2002年 | 2000年 |
こんな方に おすすめ |
カスレやムラをなくしたい、 製品の品質を向上させたい |
修理・メンテナンスを減らしたい、 インク詰まりを低減したい |
生産ラインを増やしたい、 稼働効率を上げたい |
大量生産する食品や日用品、工業用製品へ消費期限やロット番号、バーコードなどを印字する産業用インクジェットプリンター。
既に導入しているプリンターの老朽化で故障頻度が上がった、印字品質の向上が必要になった、生産ラインのスピードアップに対応しなければならないなど、企業に応じて課題は様々です。ここでは、解決したい課題に合わせて、おすすめの産業用インクジェットプリンターをご紹介します。
大規模工場の
生産性アップなら
KGK JET CCS7000
(メーカー:紀州技研工業)
引用元:紀州技研工業
https://www.kishugiken.co.jp/product/ccs/
生産性アップにつながる理由
定期的なメンテナンス
コスト削減なら
Gravis UX2-D160J
(メーカー:日立産機システム)
引用元:日立産機システム
https://www.hitachi-ies.co.jp/products/marking/ijp/
コスト削減につながる理由
寒冷地域で印字不良の
頻度を減らすなら
ドミノAxシリーズ Ax150i
(メーカー:ブラザーインダストリアルプリンティング)
引用元:ブラザーインダストリアルプリンティング
https://bipj.brother.co.jp/printer/printer-1004/
印刷不良を減らす理由