産業用インクジェットプリンターメーカーガイド~サンプリ~ » 用途別に選ぶ産業用インクジェットプリンター » メンテナンス性から選ぶ産業用インクジェットプリンター

メンテナンス性から選ぶ産業用インクジェットプリンター

公開日: |最終更新日時:

産業用インクジェットプリンターは、導入時の印字品質だけでなく、日常的な清掃や消耗品交換、トラブルからの復旧まで含めて選ぶことが重要です。印字性能が高くても、毎日の作業が複雑だったり、復旧に長時間を要したりすれば、生産性や品質管理へ影響します。

メンテナンス性を比較する際は、「メンテナンス不要」という表現だけで判断せず、誰が、何を、どの頻度で、何分かけて行うかを具体的に確認します。本ページでは、現場の作業負担と停止リスクを抑えるための比較ポイントを解説します。

メンテナンス性を構成する5つの要素

要素確認する内容
日常作業ノズル清掃、起動・停止操作、液量確認などの頻度と所要時間
定期交換フィルター、ポンプ、ワイパー等の交換周期、作業者、費用
消耗品交換インクや溶剤の交換方法、こぼれ・誤装着の防止機能
トラブル復旧自己診断、エラー表示、清掃手順、平均的な復旧時間
保守支援問い合わせ窓口、訪問対応、部品在庫、代替機、教育

作業回数が少なくても、1回の作業が長い機種や専門担当者しか対応できない機種もあります。年間の回数と所要時間を掛け合わせ、突発停止時の対応まで含めて評価してください。

日常メンテナンスで比較するポイント

起動・停止時の作業

電源操作だけで自動洗浄まで行えるのか、手作業でノズルや周辺部を清掃する必要があるのかを確認します。毎日稼働するラインでは、数分の差でも年間の作業時間に大きな差が生じます。

印字ヘッドの清掃

清掃箇所、推奨頻度、必要な用具、廃液の扱いを確認します。清掃手順が複雑だと、担当者によって仕上がりが変わり、ノズル詰まりや印字欠けの原因になることがあります。工具なしで作業できるか、清掃箇所へ安全に手が届くかも実機で確認しましょう。

インク・溶剤の補充

容器交換式か補充式か、交換時にラインを止める必要があるか、誤った消耗品を装着できない仕組みがあるかを見ます。液体を扱う機種では、手袋などの保護具や廃容器の処理も運用に含めます。

日常・定期メンテナンスの基礎を確認する

定期保守と部品交換で確認するポイント

定期保守は、周期だけでなく、稼働時間に応じて必要になるのか、カレンダーで決まるのかを確認します。交換部品が一体化されたモジュール方式は作業を簡略化しやすい一方、交換単位によって費用が変わります。

  • 定期交換する部品と推奨周期
  • 自社交換かサービス担当者による交換か
  • 交換時に必要な停止時間
  • 部品・作業・出張を含む費用
  • 交換部品の発注から納品までの日数
  • 使用済み部品や廃液の処理方法

24時間稼働の工場では、交換周期が来た際にいつ作業するかまで決める必要があります。計画停止へ組み込める作業か、稼働中に交換できる作業かを分けて確認してください。

トラブル時の「復旧しやすさ」を比較する

原因を特定しやすいか

エラーコードだけでなく、画面上に原因と対処手順が表示されるか、履歴を確認できるかを見ます。遠隔支援を利用する場合は、メーカー側へどの情報を共有できるかも重要です。

現場で復旧できる範囲はどこまでか

自動クリーニング、ノズルチェック、部品の着脱など、現場担当者が行える復旧作業を確認します。作業権限を管理できれば、誤操作を防ぎながら担当者ごとの役割を分けられます。

復旧に必要な時間を確認する

平均修理時間だけでなく、連絡、原因切り分け、部品到着、訪問までを含む停止時間で考えます。予備機や予備ヘッドへ交換できる場合は、復旧方法と交換後の設定手順も確認します。

実機デモで比較したい作業

実演してもらう作業見るポイント
始業・終業操作操作数、待ち時間、自動洗浄の範囲
ヘッド清掃所要時間、汚れやすさ、工具・保護具の要否
消耗品交換ライン停止の要否、液こぼれ、誤装着防止
印字不良からの復旧診断表示、手順の分かりやすさ、再印字までの時間
品種切り替えメッセージ呼び出し、設定ミス防止、清掃の要否

説明を聞くだけでなく、実際に日常作業を行う担当者が操作すると、負担や教育上の課題を把握しやすくなります。

メンテナンス性とTCOの関係

メンテナンスのしやすさは、作業時間、保守費用、交換部品、ライン停止損失に影響します。機器価格が安くても、清掃に毎日時間がかかる、突発停止が多い、サービス訪問が必要といった場合は、使用期間全体の費用が大きくなる可能性があります。

TCOで機種を比較する方法を見る

よくある質問

「メンテナンスフリー」の機種なら清掃は不要ですか?

表現が示す範囲をメーカーへ確認してください。定期部品交換が少ないことを指す場合でも、印字ヘッド周辺の清掃や消耗品交換は必要なことがあります。取扱説明書に基づく作業項目と頻度を一覧で提示してもらうと比較しやすくなります。

自動洗浄機能があれば詰まりは起きませんか?

自動洗浄は作業軽減に役立ちますが、設置環境、インク、停止期間、清掃状態によっては手入れが必要です。長期停止前後の手順も確認してください。

保守契約は必ず必要ですか?

必要性は稼働時間、停止時の損失、社内で対応できる範囲によって異なります。契約の対象作業、部品、訪問回数、受付時間、除外条件を確認し、都度修理と比較します。

まとめ

メンテナンス性を比較する際は、清掃頻度だけでなく、始業・終業、消耗品交換、定期部品交換、トラブル診断、復旧時間まで確認します。実際の担当者がデモ機を操作し、年間作業時間と停止リスクを見積もることで、現場に無理のない機種を選びやすくなります。

産業用インクジェットプリンターメーカーを比較する


課題解決から選ぶ!
産業用インクジェットプリンター
3選

大量生産する食品や日用品、工業用製品へ消費期限やロット番号、バーコードなどを印字する産業用インクジェットプリンター。
既に導入しているプリンターの老朽化で故障頻度が上がった、印字品質の向上が必要になった、生産ラインのスピードアップに対応しなければならないなど、企業に応じて課題は様々です。ここでは、解決したい課題に合わせて、おすすめの産業用インクジェットプリンターをご紹介します。

大規模工場の
生産性アップなら

KGK JET CCS7000
(メーカー:紀州技研工業)

KGK JET CCS7000

引用元:紀州技研工業
https://www.kishugiken.co.jp/product/ccs/

生産性アップにつながる理由

  • 産業IOTで国際標準として推奨されるプロトコル「OPC UA」の採用で、幅広い機器との連携が可能。プリンターの稼働状況を監視し、生産スケジュールの最適化やボトルネックの解消につなげられる。
  • 停止状態からわずか24秒で印字再開できるので、生産ラインのダウンタイムを抑えることができる。また本体は防塵防水規格のIP66に標準対応しているので、過酷な環境下でも安定した運用が可能。

公式HPでスペックを確認してみる

導入事例から解決した
課題を確認する

定期的なメンテナンス
コスト削減
なら

Gravis UX2-D160J
(メーカー:日立産機システム)

Gravis UX2-D160J

引用元:日立産機システム
https://www.hitachi-ies.co.jp/products/marking/ijp/

コスト削減につながる理由

  • マーキング工程でプリンターを使用する製造ラインでは、長期間の使用によるノズルの詰まりなどのトラブルも発生。日立産機システムのプリンターを選ぶことで、定期点検や機械診断の定額制保守契約でラインを止めない対策を取ることができる。
  • プリンターの休止時にインク経路の詰まりを予防する機能があるため、定期的なインク噴出と循環運転をし、インク詰まりを低減してくれる。

公式HPでスペックを確認してみる

導入事例から解決した
課題を確認する

寒冷地域で印字不良の
頻度を減らすなら

ドミノAxシリーズ Ax150i
(メーカー:ブラザーインダストリアルプリンティング)

ドミノAxシリーズ Ax150i

引用元:ブラザーインダストリアルプリンティング
https://bipj.brother.co.jp/printer/printer-1004/

印刷不良を減らす理由

  • 気温が低下すると、インクが固くなりインクの濃度が上がる。それによってインク粒の大きさを手動で調整し印字不良をなくす作業が必要。しかし、プリントヘッドにヒーターを搭載できるドミノAxシリーズならプリンター立ち上げ時もスムーズ。
  • 印字開始や停止の際にノズルを開閉する仕組みで外部からの空気を遮断。これによってインクが空気に触れてしまい、ノズルが詰まることがないよう設計。

公式HPでスペックを確認してみる

導入事例から解決した
課題を確認する

開発機種・拠点の多さから探す!産業用インクジェットプリンター おすすめメーカー会社3選