野菜の包装紙や、果物に印字を行う際に産業用インクジェットプリンターに求められる機能や、印字に適したインクの選び方、事例などを紹介します。果物・野菜用の産業用インクジェットプリンターの導入を検討している方は参考にしてみてください。
果物や野菜は徹底した品質管理が求められる製品で、温度や湿度、埃などにも気を配らなければなりません。出荷する直前に行われることが多い工程である印字でも、品質管理を維持した環境で使用できる産業用インクジェットプリンターが求められます。インクや埃の蓄積を防ぐ機能や塵を集積する機能など、清潔に使える機能が必要となるでしょう。防塵・防水対応機能や、低温であっても問題なく稼働できる性能も必要です。
また、個装に印字するのか、外箱に印字するのかでも、求められる機能が異なるため、自社でどのようなパッケージ、外箱などに印字する必要があるのかを明確にしておく必要もあります。印刷する内容や文字数、文字サイズなどを踏まえましょう。個装に印刷する場合は、極小文字で印刷できる機器が必要になることが多いです。
果物や野菜の個装への印字に適しているのは、安全性が高く健康や環境にも優しい可食インクを使用することです。また近年はコロナ禍の影響もあり、有機則非該当でありながらアルコールで溶けない耐アルコールインクも注目されています。レトルト加工が確認できる変色インクや、フィルムパッケージ製品ラインに適したインクもあります。
ただし、産業用インクジェットプリンターのメーカーによって、異なるサポートチームがあるため、製品サンプルを使ってテストを行い、より適したインクを見極めることも可能です。
他のどのような製品よりも衛生面に配慮する必要がある果物や野菜は、埃やインクの蓄積への配慮や、低温での稼働など、条件の厳しい環境でもスムーズに印字できる産業用インクジェットプリンターが必要です。野菜の包装紙や果物への印字を目的として産業用インクジェットプリンターを導入する場合は、必要な条件を満たした機器を選びましょう。
大量生産する食品や日用品、工業用製品へ消費期限やロット番号、バーコードなどを印字する産業用インクジェットプリンター。
既に導入しているプリンターの老朽化で故障頻度が上がった、印字品質の向上が必要になった、生産ラインのスピードアップに対応しなければならないなど、企業に応じて課題は様々です。ここでは、解決したい課題に合わせて、おすすめの産業用インクジェットプリンターをご紹介します。
大規模工場の
生産性アップなら
KGK JET CCS7000
(メーカー:紀州技研工業)
生産性アップにつながる理由
定期的なメンテナンス
コスト削減なら
Gravis UX2-D160J
(メーカー:日立産機システム)
コスト削減につながる理由
寒冷地域で印字不良の
頻度を減らすなら
ドミノAxシリーズ Ax150i
(メーカー:ブラザーインダストリアルプリンティング)
印刷不良を減らす理由