目詰まり・文字カスレなどのトラブルは、プリントヘッドの交換・洗浄などで解決する事が多いですが、すべてのトラブルがプリントヘッドに依存している訳ではありません。ここでは、プリントヘッドでできること・できないことを解説します。
プリントヘッドとは、印刷物に文字・画像などの印字データを出力・転写する部分を指します。
プリンターによってどの部分を指すかが若干異なり、インクジェットの場合は「対象物にインクを噴射して印字する部分」が該当します。
プリントヘッドのトラブルとして挙げられるのが、インクの乾燥や不純物による目詰まり、消耗による基盤・電極部分の故障などです。これらは大体、プリンタヘッドの交換・洗浄で解決します。
また、プリンターの機種によってはヘッドを複数台繋げることも可能で、本体を買い替えずとも印刷効率を改善できる場合もあります。
インク漏れ・乾燥や目詰まりなどは、洗浄することで解決できます。産業用IJPの中には、洗浄・クリーニング機能が備わっているモデルも多いです。ただし、過度な洗浄はヘッド故障の原因になるので注意しましょう。
プリントヘッドは使い続けていると消耗し、インクの出が悪くなったりする他、基盤・電極部分が故障してしまう事もあります。その場合は、新しいプリントヘッドに交換しましょう。
プリンタヘッドを複数同時に接続できる「マルチヘッド型」の場合、ヘッド数を追加することが可能です。ヘッドを増やすことで、同時印刷や両面印刷などに対応できるようになり、本体を買い換えずに作業効率を改善できます。
優れた印字技術を持つ
おすすめの産業用インクジェット
プリンターメーカー3選
プリンタヘッド由来のトラブルは洗浄・交換などで解消できますが、以下のような例外はプリントヘッドだけでは解決できません。
使用しているプリンターが古いと、対応するプリントヘッドの生産・製造が終了している可能性があります。在庫が残っていれば注文できるケースもありますが、無理して使い続けるよりも買い替えをおすすめします。
一般的に、プリンターの寿命は5年と言われています。使用頻度が多いと消耗が重なって、更に寿命が短くなります。本体から異音がする、プリントヘッドを認識しないなど明らかな異常の場合、すぐにプリンター本体を買い替えましょう。
当サイトでは食品や製品に印字する産業用インクジェットプリンターの国内メーカー全10社の中で、
・10種類以上のプリンターを開発・販売しているメーカー
・10か所以上の拠点があるメーカー
を優良メーカーと定義し調査しました。
該当した下記の3社について、各社の特徴と共にご紹介します。
メーカー名 | 紀州技研工業 | 日立産機 システム |
ブラザーインダストリアル プリンティング |
---|---|---|---|
問い合わせ先 | |||
プリンター 種類 |
22種類 | 12種類 | 12種類 |
拠点数 | 15 | 32 | 10 |
設立 | 1968年 | 2002年 | 2000年 |
こんな方に おすすめ |
カスレやムラをなくしたい、 製品の品質を向上させたい |
修理・メンテナンスを減らしたい、 インク詰まりを低減したい |
生産ラインを増やしたい、 稼働効率を上げたい |
大量生産する食品や日用品、工業用製品へ消費期限やロット番号、バーコードなどを印字する産業用インクジェットプリンター。
既に導入しているプリンターの老朽化で故障頻度が上がった、印字品質の向上が必要になった、生産ラインのスピードアップに対応しなければならないなど、企業に応じて課題は様々です。ここでは、解決したい課題に合わせて、おすすめの産業用インクジェットプリンターをご紹介します。
大規模工場の
生産性アップなら
KGK JET CCS7000
(メーカー:紀州技研工業)
生産性アップにつながる理由
定期的なメンテナンス
コスト削減なら
Gravis UX2-D160J
(メーカー:日立産機システム)
コスト削減につながる理由
寒冷地域で印字不良の
頻度を減らすなら
ドミノAxシリーズ Ax150i
(メーカー:ブラザーインダストリアルプリンティング)
印刷不良を減らす理由