このページでは、産業用インクジェットプリンターのインクの保管条件や大量ストックのリスクなどをまとめています。
インクの正しい保管方法として、高温多湿で直射日光が当たる場所は避けるという点が挙げられます。このような環境でインクを保管すると、未開封であってもインクが劣化する可能性が高いです。インクの劣化は変色につながるため、本来の色とは違う仕上がりになってしまいます。
開封済みのインクは、密閉式の袋に入れて保管しましょう。ボトルインクの場合は、キャップをしっかり閉めたうえで冷暗所にて保管するのが基本です。なお、取り付け済みのインクは長期間使用しないでいると、インクが固まってしまう恐れがあります。このようなトラブルを防ぐためにも、取り付け後は月に1度印刷を行ってください。
また、少量危険物の指定数量を超える場合は消防法の規制を受け、製造所や貯蔵所など決められた場所以外での保管ができません。
産業用インクジェットプリンターのインクカートリッジは、容量を500ml程度にしているメーカーがほとんどです。一般的に、インクの容量が40ℓ未満であれば届け出を行う必要はないため、通常使用する場合であれば届け出に関して気にする必要はないでしょう。
インクの容器には使用期限が表示されており、期限を超過したものはいくら未開封であっても使用できません。なぜなら、期限の切れたインクは有害な化学変化が起こる可能性があるからです。ストックとして大量に保管する場合は、使用期限内に使い切るようにしましょう。
産業用のインクは多くの場合、揮発性や引火性を持った液体であるため、誤った取り扱いをすることで火災などの事故につながる可能性があります。
インクは火気や熱を発する設備から十分に離れた場所で保管する必要があります。他にも、インクを入れる容器も専用のものを使用しましょう。これは、内部圧力に耐える構造であることに加えて、引火性液体に適した設計がされていることが条件となっています。
また、揮発したガスがその場にとどまってしまうと引火の危険性が一層高まるため、保管場所には十分な換気設備を設けて、常に空気の流れが確保されている状態を維持することも対策として有効です。
インクが漏れた際には適切な手順で対処する必要があります。まず漏洩が発生した際には、作業者が手袋、保護眼鏡、マスクといった保護具の着用を行います。インクの飛散や皮膚への付着を防ぎながら、漏れたインクの拡がりを抑える措置を取りましょう。
床などに飛び散ったインクは、乾いた布や専用の吸収材を使って丁寧に拭き取り、皮膚に付着した場合は石鹸と水でしっかりと洗い流す必要があります。
火災が発生した場合の対応もあらかじめ想定しておかなければなりません。消火剤として使用できるものは、耐アルコール性の泡消火剤や粉末消火器・二酸化炭素消火器・水・乾燥砂などがあり、状況に応じて適切に使い分けることで延焼を防ぎながら火元を冷却できます。この際も保護具の着用は必須で、風向きにも注意して、風下での作業は避けるようにしましょう。
大量生産する食品や日用品、工業用製品へ消費期限やロット番号、バーコードなどを印字する産業用インクジェットプリンター。
既に導入しているプリンターの老朽化で故障頻度が上がった、印字品質の向上が必要になった、生産ラインのスピードアップに対応しなければならないなど、企業に応じて課題は様々です。ここでは、解決したい課題に合わせて、おすすめの産業用インクジェットプリンターをご紹介します。
大規模工場の
生産性アップなら
KGK JET CCS7000
(メーカー:紀州技研工業)
引用元:紀州技研工業
https://www.kishugiken.co.jp/product/ccs/
生産性アップにつながる理由
定期的なメンテナンス
コスト削減なら
Gravis UX2-D160J
(メーカー:日立産機システム)
引用元:日立産機システム
https://www.hitachi-ies.co.jp/products/marking/ijp/
コスト削減につながる理由
寒冷地域で印字不良の
頻度を減らすなら
ドミノAxシリーズ Ax150i
(メーカー:ブラザーインダストリアルプリンティング)
引用元:ブラザーインダストリアルプリンティング
https://bipj.brother.co.jp/printer/printer-1004/
印刷不良を減らす理由