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革製品に印字したい

ここでは、革製品への印字に適した産業用インクジェットプリンターをまとめています。種類ごとの特徴からインクの特徴、おすすめのプリンターなども紹介しているので、導入を考えている人はぜひ参考にしてみてください。

革製品にはどのようなプリンターが求められるのか

革製品への印字におけるプリント技術は、スクリーン印刷・デジタル印刷・パッド印刷といった3種類のプリント技法が主流となっています。中でもデジタル印刷は比較的新しいプリント方法で、従来のプリント方法と比べてよりオリジナリティの高いデザインや柔軟な対応が可能です。

また使用されるインクは、ポリウレタン樹脂やアクリル樹脂などが一般的でしょう。革製品への印字を行う場合は、技法・インクなどを考慮したプリンターを選ぶのが重要です。

水性インクジェットの特徴

耐摩耗性が必要となる靴などへ印字する際に活躍する水性インクジェット。水性インクを革の奥まで浸透させるので、使用頻度の高いアイテムに印字しても消える心配がほとんどありません。

ただし、粘度の低いインクを使用しているので、専用のプリンターを導入する必要があります。また、淡い色の革にしか使用できないのにも注意が必要です。

エコソルベントインクジェットの特徴

エコソルベントインクジェットは、低温加熱によってインクを対象物に定着させられるのが特徴です。これにより、高い密着性と弾力性を発揮できるうえ、革の風合いを損ねる心配がないのも良いところでしょう。より高い耐久性や耐摩耗性が必要になる場合は、プリント後に2液性ポリウレタンで保護膜を形成すれば性能を高められます。

UVインクジェットの特徴

革製品の表面に薄い膜を形成することで、高い耐光性や耐水性を発揮できるUVインク。数ある革製品の中でも特にファッション関連のアイテムに適しており、伸縮性のあるインクを選ぶことで鮮やかな色味となめらかな仕上がりになるのが特徴です。また、UVインクは水性のインクと比べて、着色や染色済の革にもプリント可能なのが最大のメリットでしょう。

革製品への印字に適したインクの選び方は?

革製品への印字に適したインクは、主にUVインクとソルベントUVの2種類です。UVインクは樹脂系着色成分を使用しており、紫外線を照射することで対象物へインクを定着させます。化学反応を利用した印字方法のため摩耗性に長けており、剥離しにくいのがメリットでしょう。

インクソルベントUVもUVインクと同様に、紫外線を照射することで硬化・定着できるインクです。柔軟性が高いのでヒビ割れが発生しにくく、美しい光沢があります。

革製品に印字できるプリンター

SUJV-160

SUJV-160

※引用元:株式会社ミマキエンジニアリング公式サイト
(https://japan.mimaki.com/product/inkjet/i-roll/sujv-160/)

皮革・合皮への印字に特化した産業用インクジェットプリンターです。使用しているインクはソルベントUVで、革の質感はそのままに仕上がりを美しくします。バッグや靴といったアパレルアイテムからフロアマットや車のシートなどの耐久性が必要なアイテムまで、幅広く活躍してくれます。

製品表面にデザインをプリントする場合は、対象物に印刷してから成型を行わなければなりません。成型時にひび割れなどが起きないよう、柔軟性の高いインクを採用するのが重要です。

DMP2880GOLD

DMP2880GOLD

※引用元:オンデマンド特殊印刷プリンターDMP2880GOLD販売店公式サイト
(https://www.dmp-printer.jp/intro/)

革製品をはじめ、70種類を超える素材へプリントできる産業用インクジェットプリンター。革製品に関しては、エナメル革や銀つき革といった合成皮革だけでなく、牛やオーストリッチなどの動物皮革へのプリントにも対応しています。

オンデマンド印刷方式を採用しており、必要な時に必要なぶんだけプリントできるのがポイントです。1部からでもプリントできるため、小ロットでの製品作製にも柔軟に対応できるでしょう。なお、採用しているインクはエコソルベントインクです。

革製品の印字では素材そのものの美しさを維持できるかがポイント

ひとくちに革製品といっても、どんな皮革を使っているかによってインクの入り方が変わります。同じインクを使用していても合成皮革と動物皮革で仕上がりが異なりますし、革の硬さによってはひび割れなどのトラブルが発生することも。

そのため、革製品へのプリントでは、素材そのものの美しさをキープしつつインクの入りや仕上がりもきれいになるプリンターを選ぶのがおすすめです。

【印字事例】製品・素材別で
産業用インクジェットプリンターの事例まとめ


課題解決から選ぶ!
産業用インクジェットプリンター
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大量生産する食品や日用品、工業用製品へ消費期限やロット番号、バーコードなどを印字する産業用インクジェットプリンター。
既に導入しているプリンターの老朽化で故障頻度が上がった、印字品質の向上が必要になった、生産ラインのスピードアップに対応しなければならないなど、企業に応じて課題は様々です。ここでは、解決したい課題に合わせて、おすすめの産業用インクジェットプリンターをご紹介します。

大規模工場
生産性アップなら

KGK JET CCS7000
(メーカー:紀州技研工業)

KGK JET CCS7000

引用元:紀州技研工業
https://www.kishugiken.co.jp/product/ccs/

生産性アップにつながる理由

  • 産業IOTで国際標準として推奨されるプロトコル「OPC UA」の採用で、幅広い機器との連携が可能。プリンターの稼働状況を監視し、生産スケジュールの最適化やボトルネックの解消につなげられる。
  • 停止状態からわずか24秒で印字再開できるので、生産ラインのダウンタイムを抑えることができる。また本体は防塵防水規格のIP66に標準対応しているので、過酷な環境下でも安定した運用が可能。

公式HPでスペックを確認してみる

導入事例から解決した
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定期的メンテナンス
コスト削減
なら

Gravis UX2-D160J
(メーカー:日立産機システム)

Gravis UX2-D160J

引用元:日立産機システム
https://www.hitachi-ies.co.jp/products/marking/ijp/

コスト削減につながる理由

  • マーキング工程でプリンターを使用する製造ラインでは、長期間の使用によるノズルの詰まりなどのトラブルも発生。日立産機システムのプリンターを選ぶことで、定期点検や機械診断の定額制保守契約でラインを止めない対策を取ることができる
  • プリンターの休止時にインク経路の詰まりを予防する機能があるため、定期的なインク噴出と循環運転をし、インク詰まりを低減してくれる。

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寒冷地域印字不良
頻度を減らすなら

ドミノAxシリーズ Ax150i
(メーカー:ブラザーインダストリアルプリンティング)

ドミノAxシリーズ Ax150i

引用元:ブラザーインダストリアルプリンティング
https://bipj.brother.co.jp/printer/printer-1004/

印刷不良を減らす理由

  • 気温が低下すると、インクが固くなりインクの濃度が上がる。それによってインク粒の大きさを手動で調整し印字不良をなくす作業が必要。しかし、プリントヘッドにヒーターを搭載できるドミノAxシリーズならプリンター立ち上げ時もスムーズ
  • 印字開始や停止の際にノズルを開閉する仕組みで外部からの空気を遮断。これによってインクが空気に触れてしまい、ノズルが詰まることがないよう設計

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開発機種・拠点の多さから探す!産業用インクジェットプリンター おすすめメーカー会社3選