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産業用インクジェットプリンターの修理について

産業用インクジェットプリンターに限らず、長く使用していると経年劣化などの理由により機器に不調が生じます。不調が生じた場合すぐに修理依頼するべきか、またメーカーはどのような対応をしてくれるのか、見ていきましょう。

印字不良の原因は機器の故障?

産業用インクジェットプリンターで印字不良が発生した場合、まずノズルやエアパージの清掃、フィルタ交換などの基本的なメンテナンスを実施することが一般的です。これまでメンテナンスをあまり行っていない場合、まずメーカー側から提供された説明書などを元に、メンテナンスを行うとよいでしょう。また、入力した印字データに問題がないか確認することも重要です。

上記のような対策を行ったにもかかわらず、印字不良が続く場合は、プリンター自体に何らかの故障が発生している可能性があります。その場合、産業用インクジェットプリンターの製造メーカーに連絡し、修理またはオーバーホールを依頼するとよいでしょう。

産業用IJPの修理対応ができるメーカー

紀州技研工業

紀州技研工業では、公式ホームページに設置されている修理依頼フォームを通じて、修理やオーバーホールの依頼を行うことができます。また、フォームを利用して修理の日程希望を出すことができるため、閑散期にオーバーホールを依頼したり、工場内の他の機器の修理やメンテナンス時期に合わせて依頼することもできるでしょう。

そのほか、修理期間中には代替機の貸し出しサービスも利用できます。これにより、修理の間も生産ラインを停止させずに稼働させられるので、業務への影響を抑えることが可能です。

※参照元:紀州技研工業|メンテナンス/修理依頼 代替機貸出し依頼
(https://www.kishugiken.co.jp/support/maintenance/)

ブラザーインダストリアルプリンティング

ブラザーでの修理方法は、現地に訪問して対応を行うオンサイト保守と、ブラザーの工場で修理を行うセンドバック保守のいずれかで対応しています。

また、ブラザーではサービスセンターが設置されているため、トラブル発生時に電話でのサポートに対応してくれます。インクジェットプリンターの不調で修理が必要かどうか悩んでしまう時、こうした電話サポートは心強い存在となるでしょう。

※参照元:ブラザーインダストリアルプリンティング|保守サービス
(https://bipj.brother.co.jp/support/domino_maintenance/)

工場機器を運用する上で大切な「予防保全」

予防保全とは、生産設備や部品の動作時間や動作回数を基準として、故障やトラブルが発生する前に計画的な保全を行う考え方です。この方法は、対象となる設備や部品ごとにあらかじめ基準となる動作時間や回数を設定し、その基準に達した時点で保全作業の実施を行います。これにより、突発的な故障を未然に防ぎ、生産現場でのトラブルを最小限に抑えることも可能となるでしょう。

予防保全の最大のメリットは、事後保全では避けられない重大な故障や長期的な設備停止、さらには大量の仕損品が発生するリスクを軽減できる点です。特に影響の大きい設備においては、事後保全に頼るよりも予防保全の実施のほうが重要となるでしょう。

予防保全を効果的に行うためには、保全計画の策定が重要です。設備の管理台帳を基に、保全対象となる設備や部品をリストアップし、それぞれに適切な使用期間や動作回数の基準を設定します。

また、交換部品の入手状況や保全作業を行う人員の配置など、現場の条件や制約も考慮に入れて計画を立案。その計画に基づいて実際の保全作業を進める際には、作業の実施日時や担当者、進捗状況を記録・管理する仕組みを整えることが求められます。

そのほか、保全基準が適切であるかどうかを確認し、必要に応じて基準を変更するなどの定期的な見直しも必要となります。


課題解決から選ぶ!
産業用インクジェットプリンター
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大量生産する食品や日用品、工業用製品へ消費期限やロット番号、バーコードなどを印字する産業用インクジェットプリンター。
既に導入しているプリンターの老朽化で故障頻度が上がった、印字品質の向上が必要になった、生産ラインのスピードアップに対応しなければならないなど、企業に応じて課題は様々です。ここでは、解決したい課題に合わせて、おすすめの産業用インクジェットプリンターをご紹介します。

大規模工場
生産性アップなら

KGK JET CCS7000
(メーカー:紀州技研工業)

KGK JET CCS7000

引用元:紀州技研工業
https://www.kishugiken.co.jp/product/ccs/

生産性アップにつながる理由

  • 産業IOTで国際標準として推奨されるプロトコル「OPC UA」の採用で、幅広い機器との連携が可能。プリンターの稼働状況を監視し、生産スケジュールの最適化やボトルネックの解消につなげられる。
  • 停止状態からわずか24秒で印字再開できるので、生産ラインのダウンタイムを抑えることができる。また本体は防塵防水規格のIP66に標準対応しているので、過酷な環境下でも安定した運用が可能。

公式HPでスペックを確認してみる

導入事例から解決した
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定期的メンテナンス
コスト削減
なら

Gravis UX2-D160J
(メーカー:日立産機システム)

Gravis UX2-D160J

引用元:日立産機システム
https://www.hitachi-ies.co.jp/products/marking/ijp/

コスト削減につながる理由

  • マーキング工程でプリンターを使用する製造ラインでは、長期間の使用によるノズルの詰まりなどのトラブルも発生。日立産機システムのプリンターを選ぶことで、定期点検や機械診断の定額制保守契約でラインを止めない対策を取ることができる
  • プリンターの休止時にインク経路の詰まりを予防する機能があるため、定期的なインク噴出と循環運転をし、インク詰まりを低減してくれる。

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寒冷地域印字不良
頻度を減らすなら

ドミノAxシリーズ Ax150i
(メーカー:ブラザーインダストリアルプリンティング)

ドミノAxシリーズ Ax150i

引用元:ブラザーインダストリアルプリンティング
https://bipj.brother.co.jp/printer/printer-1004/

印刷不良を減らす理由

  • 気温が低下すると、インクが固くなりインクの濃度が上がる。それによってインク粒の大きさを手動で調整し印字不良をなくす作業が必要。しかし、プリントヘッドにヒーターを搭載できるドミノAxシリーズならプリンター立ち上げ時もスムーズ
  • 印字開始や停止の際にノズルを開閉する仕組みで外部からの空気を遮断。これによってインクが空気に触れてしまい、ノズルが詰まることがないよう設計

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開発機種・拠点の多さから探す!産業用インクジェットプリンター おすすめメーカー会社3選