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産業用インクジェットプリンターのアプリについて

公開日: |最終更新日時:

産業用インクジェットプリンターのアプリは、単なる印刷操作ツールではなく、製造現場全体の生産性や品質を左右する重要な役割を担います。データ編集、印刷制御、装置状態の監視やメンテナンス支援までを一元的に管理できるため、作業効率の向上と人的ミスの削減に直結します。近年は多品種少量生産やトレーサビリティ要求の高まりを背景に、導入検討者にとってアプリの機能性や拡張性が機器選定の重要な判断材料となっています。

主なアプリの機能

産業用インクジェットプリンター向けアプリには、現場運用を支える多彩な機能が搭載されています。印刷前工程から印刷中の制御、稼働後の保守管理までをカバーすることで、オペレーターの負荷を軽減し、安定した印字品質を維持できます。ここでは、代表的な機能を用途別に整理して解説します。

データ編集・準備機能

データ編集・準備機能では、RS274XやODB++、DXFといった各種産業用データ形式に対応し、印刷エリアの指定やレイアウト調整を行えます。シリアル番号やバーコードの自動生成、連番設定にも対応しており、トレーサビリティ確保に有効です。データの回転やXアウト機能を用いることで不良箇所を除外でき、オフライン環境で事前編集が可能な点も現場効率を高めます。

印刷制御機能

印刷制御機能では、文字サイズやインク粘度、噴出速度などを細かく調整でき、素材や用途に応じた、より適切な印字条件を設定できます。位置補正や自動アライメント機能により、印字ズレをできるだけ小さく抑えられる点も特徴です。曲面や凹凸のある材質への印刷にも対応し、従来は難しかった対象物への高品質印字を実現します。

メンテナンス支援機能

メンテナンス支援機能は、ノズルチェックやインク残量確認を自動化し、トラブルの予兆を早期に把握するために役立ちます。自動不良検出機能により、印字欠けやにじみを検知し、即座に対応可能です。さらに、クーポン印刷などを活用した定期チェックにより、品質管理を標準化し、属人化を防ぐ効果も期待できます。

モバイル・外部連携機能

近年はモバイル連携機能も進化しており、Epson iPrintやBrotherの専用アプリを使ってスマートフォンから印刷やスキャン、リモート操作が可能です。Android SDKを活用すれば、現場システムと連携したカスタムアプリ開発も行えます。これにより、離れた場所からの状況確認や操作が可能となり、作業の柔軟性が大きく向上します。

活用事例とメリット

産業用インクジェットプリンターのアプリは、さまざまな業種・用途で活用されています。実際の導入事例を見ることで、アプリがもたらす具体的な効果やメリットをイメージしやすくなります。ここでは代表的な活用シーンを紹介しますので、ぜひ参考にしてください。

製造ラインでの活用事例

製造ラインでは、Microcraft JetPrint SEなどのシステムを活用し、基板や部品への2Dバーコード印字によるトレーサビリティ確保が進んでいます。Adobe PDF Print Engineに対応したアプリを利用することで、バリアブル印刷や高精度な色再現が可能となり、ECG色域への対応も実現します。これにより、品質管理と工程管理を同時に高度化できます。

オンデマンド印刷での活用事例

オンデマンド印刷では、設計変更への迅速な対応やシリアル管理による品質保証が大きな強みとなります。ダイレクトツーシェイプ印刷を活用することで、製品そのものに直接印字でき、高級感や付加価値を演出できます。結果として、ダウンタイム削減やIoTによるデータログ取得、多品種対応が可能となり、総所有コストの低減につながります。

選定ポイント

アプリ選定時には、対応OSや利用可能なデータ形式、既存設備との親和性を必ず確認することが重要です。加えて、自動化機能や外部システム連携の可否も長期運用を左右します。MicrocraftやEpson、Altenといった実績のあるメーカーの事例を参考にし、自社の生産形態に適したアプリを選ぶことで、柔軟で効率的な産業印刷環境を構築できます。

まとめ

産業用インクジェットプリンターのアプリは、印刷品質の安定化だけでなく、生産性向上やコスト削減にも大きく貢献します。データ編集から印刷制御、メンテナンス、モバイル連携までを一元管理することで、現場運用は大きく変わります。導入時には機能の充実度だけでなく、将来的な拡張性や自動化への対応も見据えることが重要です。アプリを最大限に活用し、競争力のある産業印刷を実現しましょう。


課題解決から選ぶ!
産業用インクジェットプリンター
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大量生産する食品や日用品、工業用製品へ消費期限やロット番号、バーコードなどを印字する産業用インクジェットプリンター。
既に導入しているプリンターの老朽化で故障頻度が上がった、印字品質の向上が必要になった、生産ラインのスピードアップに対応しなければならないなど、企業に応じて課題は様々です。ここでは、解決したい課題に合わせて、おすすめの産業用インクジェットプリンターをご紹介します。

大規模工場
生産性アップなら

KGK JET CCS7000
(メーカー:紀州技研工業)

KGK JET CCS7000

引用元:紀州技研工業
https://www.kishugiken.co.jp/product/ccs/

生産性アップにつながる理由

  • 産業IOTで国際標準として推奨されるプロトコル「OPC UA」の採用で、幅広い機器との連携が可能。プリンターの稼働状況を監視し、生産スケジュールの最適化やボトルネックの解消につなげられる。
  • 停止状態からわずか24秒で印字再開できるので、生産ラインのダウンタイムを抑えることができる。また本体は防塵防水規格のIP66に標準対応しているので、過酷な環境下でも安定した運用が可能。

公式HPでスペックを確認してみる

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定期的メンテナンス
コスト削減
なら

Gravis UX2-D160J
(メーカー:日立産機システム)

Gravis UX2-D160J

引用元:日立産機システム
https://www.hitachi-ies.co.jp/products/marking/ijp/

コスト削減につながる理由

  • マーキング工程でプリンターを使用する製造ラインでは、長期間の使用によるノズルの詰まりなどのトラブルも発生。日立産機システムのプリンターを選ぶことで、定期点検や機械診断の定額制保守契約でラインを止めない対策を取ることができる
  • プリンターの休止時にインク経路の詰まりを予防する機能があるため、定期的なインク噴出と循環運転をし、インク詰まりを低減してくれる。

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寒冷地域印字不良
頻度を減らすなら

ドミノAxシリーズ Ax150i
(メーカー:ブラザーインダストリアルプリンティング)

ドミノAxシリーズ Ax150i

引用元:ブラザーインダストリアルプリンティング
https://bipj.brother.co.jp/printer/printer-1004/

印刷不良を減らす理由

  • 気温が低下すると、インクが固くなりインクの濃度が上がる。それによってインク粒の大きさを手動で調整し印字不良をなくす作業が必要。しかし、プリントヘッドにヒーターを搭載できるドミノAxシリーズならプリンター立ち上げ時もスムーズ
  • 印字開始や停止の際にノズルを開閉する仕組みで外部からの空気を遮断。これによってインクが空気に触れてしまい、ノズルが詰まることがないよう設計

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開発機種・拠点の多さから探す!産業用インクジェットプリンター おすすめメーカー会社3選