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産業用インクジェットプリンターの導入の流れ

1.問い合わせ

まずは気になった製品について、メーカー側にカタログ請求やお問い合わせを行い、産業用インクジェットプリンターの概要や特徴を把握しましょう。問い合わせ内容には担当しているスタッフが対応します。また、カタログの請求が可能であれば合わせて請求を行うのもおすすめ。機器のスペックやサイズなど詳細に確認できるため、導入後のイメージ作りがしやすくなるでしょう。

2.担当からの確認

電話などで問い合わせ後、営業担当が印字対象物・印字内容・生産ラインの状況などを詳しくヒアリングします。複雑な仕様の場合は技術員が同席する場合もあり、必要に応じて複数回の打ち合わせを経て詳細仕様を固めます。担当者と綿密な確認を行うことによって、自社の製品や生産環境に最も合う機種や印字方法を模索し提案してもらいやすくなるでしょう。

3.印字サンプル依頼

実際に印字対象物を使ってサンプルを作成する工程です。仕上がりのイメージを実物で確認できるため、インクの耐性や乾燥時間なども含めてテストできます。事前に実際の印字を見ておくことで、製造現場での失敗のリスクを抑えられます。

4.デモの実施

産業用インクジェットプリンターのメーカーによっては、実際に産業用インクジェットプリンターを持ち込み、現場でデモを行ってもらうことも可能です。。製品へのインクののり具合や乾燥スピードなどを目で見て確認でき、操作性やメンテナンス面のイメージもつかみやすくなります。また、時間に余裕がある場合には、メーカー側の拠点に足を運んでじっくり見学することも可能です。

5.実機の貸し出し

貸し出しサービスに対応できるメーカーであれば、一定期間の実機貸し出しによって機器の性能を検証することもできるでしょう。自社のラインで実際に稼働させることで、運用上の課題やオペレーションの習熟度をリアルに把握できる点が魅力です。貸し出しの際にはスタッフが据付をサポートする場合もあり、初めて導入する人でも問題なく試すことができます。

6.成約と導入後のサポート

対象となる産業用インクジェットプリンターの品質に満足できれば、、正式に成約する流れとなります。その後、技術員が納品に伺い、設置や調整を行う流れとなります。

また、稼働の立ち会いを実施し、オペレータに対して運用方法を丁寧に説明してくれる会社もあります。オペレータ向けのトレーニングを行うことで、正しい使い方やメンテナンス方法を習得し、維持費や故障リスク軽減も目指せるでしょう。

7.定期点検・サポート

導入後のトラブルを未然に防ぐため、産業用インクジェットプリンターのメーカーによっては、定期点検などのサービスを行っています。定期点検を受けることで、安定した印字品質と稼働を保ちやすくなり、突発的な生産停止リスクを下げられます。

万が一の不具合にも迅速に対応してもらえるので、利用できれば安心して運用ができるでしょう。

まとめ

産業用インクジェットプリンターを導入する際は、カタログ請求から実機貸し出しまでの流れをしっかり踏むことで、自社のニーズに合った機種を選びやすくなります。サンプル印字やデモ、実機貸し出しを活用すれば、印字品質や乾燥時間などを事前に確認でき、実際の稼働状況をイメージしやすくなる点がメリットといえます。

最終的には、自社ラインの条件や製品特性を踏まえ、メーカー側のサポートを受けながらベストな機種を選定することが重要。こうしたプロセスを経ることで、導入後の満足度が高まり、生産性向上やコスト削減といったメリットを享受できるでしょう。

導入を検討する際は、ぜひ早めに問い合わせて、適切なサポートを受けながら進めることをおすすめします。


課題解決から選ぶ!
産業用インクジェットプリンター
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大量生産する食品や日用品、工業用製品へ消費期限やロット番号、バーコードなどを印字する産業用インクジェットプリンター。
既に導入しているプリンターの老朽化で故障頻度が上がった、印字品質の向上が必要になった、生産ラインのスピードアップに対応しなければならないなど、企業に応じて課題は様々です。ここでは、解決したい課題に合わせて、おすすめの産業用インクジェットプリンターをご紹介します。

大規模工場
生産性アップなら

KGK JET CCS7000
(メーカー:紀州技研工業)

KGK JET CCS7000

引用元:紀州技研工業
https://www.kishugiken.co.jp/product/ccs/

生産性アップにつながる理由

  • 産業IOTで国際標準として推奨されるプロトコル「OPC UA」の採用で、幅広い機器との連携が可能。プリンターの稼働状況を監視し、生産スケジュールの最適化やボトルネックの解消につなげられる。
  • 停止状態からわずか24秒で印字再開できるので、生産ラインのダウンタイムを抑えることができる。また本体は防塵防水規格のIP66に標準対応しているので、過酷な環境下でも安定した運用が可能。

公式HPでスペックを確認してみる

導入事例から解決した
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定期的メンテナンス
コスト削減
なら

Gravis UX2-D160J
(メーカー:日立産機システム)

Gravis UX2-D160J

引用元:日立産機システム
https://www.hitachi-ies.co.jp/products/marking/ijp/

コスト削減につながる理由

  • マーキング工程でプリンターを使用する製造ラインでは、長期間の使用によるノズルの詰まりなどのトラブルも発生。日立産機システムのプリンターを選ぶことで、定期点検や機械診断の定額制保守契約でラインを止めない対策を取ることができる
  • プリンターの休止時にインク経路の詰まりを予防する機能があるため、定期的なインク噴出と循環運転をし、インク詰まりを低減してくれる。

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寒冷地域印字不良
頻度を減らすなら

ドミノAxシリーズ Ax150i
(メーカー:ブラザーインダストリアルプリンティング)

ドミノAxシリーズ Ax150i

引用元:ブラザーインダストリアルプリンティング
https://bipj.brother.co.jp/printer/printer-1004/

印刷不良を減らす理由

  • 気温が低下すると、インクが固くなりインクの濃度が上がる。それによってインク粒の大きさを手動で調整し印字不良をなくす作業が必要。しかし、プリントヘッドにヒーターを搭載できるドミノAxシリーズならプリンター立ち上げ時もスムーズ
  • 印字開始や停止の際にノズルを開閉する仕組みで外部からの空気を遮断。これによってインクが空気に触れてしまい、ノズルが詰まることがないよう設計

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開発機種・拠点の多さから探す!産業用インクジェットプリンター おすすめメーカー会社3選