産業用IJPのインクを廃棄する場合の注意点を解説します。産業用IJPインクの有効期限や処分方法、産業廃棄物の排出の際の注意点などをまとめています。
産業用IJPのインクの有効期限は、カートリッジの挿入後12か月です。最近のインクにはICチップが搭載されており、有効期限が切れると自動的に交換をお知らせしてくれるものもあります。
使用期限を過ぎたインクを使い続けていると、ノズルやフィルタの目詰まり、印字不良の原因にもなり、メンテナンスが発生するので注意が必要です。
有効期限が過ぎた産業用IJPのインクは、産業廃棄物として処分します。産業廃棄物のどの種類の該当するかは、廃棄物の種類によって異なります。
インクが固形状の場合は、「廃プラスチック類」に区分されます。廃プラスチック類とは、プラスチック製の廃棄物です。個形状のインクの他には、ペットボトルやゴム手袋なども廃プラスチック類に区分されます。
泥状になっている場合は「汚泥」に区分されます。油分をおおむね5%以上含むものが汚泥に該当し、5%以下の場合は液状に該当します。ドロドロしているものが必ずしも汚泥というわけではないので注意が必要です。
成分や由来に関係なく、事業活動に伴い発生した泥上の物質を汚泥といいます。そのため年間を通して最も多く排出される産業廃棄物は汚泥となっています。
インクが液状の場合は、成分によって区分が異なるので注意が必要です。
水系エマルジョン・水溶性の場合は、廃プラスチック類と廃酸または廃アルカリの混合物として取り扱われます。
溶剤系の液体の場合は、廃プラスチックと廃油の混合物として取り扱われます。ただし、溶剤の引火点が70℃未満の場合は、「廃プラスチック類」と「引火性廃油(特別管理産業廃棄物である廃油)」として取り扱われます。
特別管理産業廃棄物とは、爆発性・毒性・感染性などが高く、人の健康や環境に影響が出る恐れがある産業廃棄物のことです。危険な廃棄物に分類されるため、保管や運搬、処理には厳しい基準が設けられています。
引火性のないインクは産業廃棄物、引火性のあるインクは「引火性廃油」として扱われるため、特別管理産業廃棄物に指定されるので注意が必要です。
特別管理産業廃棄物を排出した場合は、安全かつ確実に廃棄物を処理しなければなりません。法律に従って処分しなかった場合は、罰則を科せられる可能性もあります。
産業廃棄物を排出した際は、責任をもって管理・運搬・処理する必要があります。
排出事業者が廃棄物の運搬や処理を専門業者に委託する場合には委託基準があり、契約書を交わす必要があります。廃棄物を業者に引き渡す際には、マニフェストを交付して、廃棄物に適切に管理しなければなりません。マニフェスト伝票の保存期間は5年となっています。
マニフェストは排出事業者が用意しなければならないため、電子マニフェストまたは紙のマニフェストを手配しておきましょう。
排出事業者が適切にマニフェストを交付・保存していなかった場合や、専門業者が不法投棄などを行った場合には、排出事業者に委託基準違反などの責任が科せられる可能性があります。
特別管理産業廃棄物を排出した事業者には、特別管理産業廃棄物の把握や処理計画の立案、マニフェストの交付や保管などを行う、特別管理産業廃棄物管理責任者の専任と報告の義務があります。
特別管理産業廃棄物管理責任者に選ばれるには要件があります。取り扱う廃棄物の種類によって、要件を満たす人が特別管理産業廃棄物管理責任者になれます。
大量生産する食品や日用品、工業用製品へ消費期限やロット番号、バーコードなどを印字する産業用インクジェットプリンター。
既に導入しているプリンターの老朽化で故障頻度が上がった、印字品質の向上が必要になった、生産ラインのスピードアップに対応しなければならないなど、企業に応じて課題は様々です。ここでは、解決したい課題に合わせて、おすすめの産業用インクジェットプリンターをご紹介します。
大規模工場の
生産性アップなら
KGK JET CCS7000
(メーカー:紀州技研工業)
引用元:紀州技研工業
https://www.kishugiken.co.jp/product/ccs/
生産性アップにつながる理由
定期的なメンテナンス
コスト削減なら
Gravis UX2-D160J
(メーカー:日立産機システム)
引用元:日立産機システム
https://www.hitachi-ies.co.jp/products/marking/ijp/
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寒冷地域で印字不良の
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ドミノAxシリーズ Ax150i
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引用元:ブラザーインダストリアルプリンティング
https://bipj.brother.co.jp/printer/printer-1004/
印刷不良を減らす理由