インクは溶剤によって特徴が異なります。溶剤ごとの産業用インクジェットのインクの種類についてまとめました。
産業用インクジェットのインクは、塗料や顔料を溶かし込む溶剤によって接着性や乾燥時間が変わります。よく使用されている溶剤のMEK(メチルエチルケトン)は、さまざまな素材に接着しやすく速乾性もあります。
エタノール・ベースのインクは、薬品による汚染を嫌う食品包装などで使用されることが多いです。アセトン・ベースのインクは、ラップやLDPEなどの軟包材への印字に適していています。
溶剤の種類による分類は、大きく分けて3つ。水性インク・油性インク・速乾性インクです。
溶剤に精製水を使用したものが、水性インクです。水はそのままでは乾燥しにくいことから、印字対象は浸透性のあるものに限られます。
水と色料以外に、保湿剤や浸透剤、pH調整剤、防腐剤などの添加剤を使用。産業用インクジェットプリンターでは水性インクの使用は少ないですが、OA用のインクジェットプリンターでは主流です。連続式・オンデマンド式の両方に使用可能で、中には食べても安全な可食性のインクもあります。
油性インクは、揮発性の低いオイルを溶剤として使用したものです。このオイルにはアルコールやグリコールエーテル、脂肪族炭化水素などがベースとして使われています。浸透性の高い素材(段ボールなど)に印字する際、揮発性の低い油性インクならきれいに印刷することが可能です。
速乾性が高く、固定性があるためプラスチックや金属への印字にもよく利用されています。オンデマンド式のインクジェットプリンターでは、油性インクが主流です。
速乾性インクでは、速乾性がある揮発性の溶剤を使います。印字後すぐにインクが固化するため、常にインクを循環させる必要がある連続式インクジェットプリンターでしか使用できません。その代わり、インクが浸透しない材質にも印字することが可能です。
材料によっては完全に固定せず剥離しやすい場合もあるため注意が必要です。また、水漏れや温度条件など印字環境によっても印字可能かどうかが異なります。溶剤には、主にメチルエチルケトンが使用されます。
大量生産する食品や日用品、工業用製品へ消費期限やロット番号、バーコードなどを印字する産業用インクジェットプリンター。
既に導入しているプリンターの老朽化で故障頻度が上がった、印字品質の向上が必要になった、生産ラインのスピードアップに対応しなければならないなど、企業に応じて課題は様々です。ここでは、解決したい課題に合わせて、おすすめの産業用インクジェットプリンターをご紹介します。
大規模工場の
生産性アップなら
KGK JET CCS7000
(メーカー:紀州技研工業)
引用元:紀州技研工業
https://www.kishugiken.co.jp/product/ccs/
生産性アップにつながる理由
定期的なメンテナンス
コスト削減なら
Gravis UX2-D160J
(メーカー:日立産機システム)
引用元:日立産機システム
https://www.hitachi-ies.co.jp/products/marking/ijp/
コスト削減につながる理由
寒冷地域で印字不良の
頻度を減らすなら
ドミノAxシリーズ Ax150i
(メーカー:ブラザーインダストリアルプリンティング)
引用元:ブラザーインダストリアルプリンティング
https://bipj.brother.co.jp/printer/printer-1004/
印刷不良を減らす理由